日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



3日めのライブはこの日がやっときたゾ!な Gustavo Dudamel meets NY Phil。

演奏開始前のオーケストラの様子がまずおもしろかった。

各自、自分の復習が必要と感じたパートを各々猛練習していたのだが、過去みたことのないエネルギーがそこにあふれていた。


「楽器を鳴らし切る」ことは演奏者にとって、ものすごく大事なこと。
この日は特に打楽器、管楽器セクションの各々の発していた練習のフレーズに、その視点が濃くみてとれた。

どう練習しているフレーズを楽器のポテンシャルを発揮しきって鳴らしきるか、ということである。


そして演奏が始まると、各セクションの音がそれぞれくっきりと分かれて聴こえた。

座っていたのはメインフロアーの前から40~50列の真ん中からやや左より。
だったのだが、NYフィルだからなのかリンカーンセンターだから音が良いのは当然のところはある。


にしても、セクションごとの音の「分離」が良かったように思った。

これは先述の「いかに鳴らしきるか」、を徹底したことでできているような気がする。
ドュダメルの飛んで跳ねての指揮にも鼓舞されたのか、彼の注ぎ込むベネズエラの情熱がスパイスとなって、実にメリハリの利いたマーラー5番で大変楽しめた。
さすがNYフィル、という感じ。


当然、会場はスタンディング・オベーション。

アンコールはなし。
だが、客は満足して帰途についたと思う。

あとで同じ日に観ていたことがわかった某新聞社(NY駐在中)のクラシック通の方の感想。
「小澤がNYで評価された時もこんなこの熱狂ぶりだったのかな」
なあるほど!

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