日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






NYにあるアメリカの代表的オペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ。
ついに10年目!

このシリーズの素晴らしい点として、
1.適切な「字幕が出ること」で、過去になく自然にストーリーに入り込む事が可能になった。
2. 歌い手にカメラが寄ることで、実際のライブよりも、更に迫力ある体験となる。
3.この結果、本当にNYメトロポリタン歌劇場で体験したような 高揚感 に酔うことができる。



今回はビゼー「真珠採り」
全くといっていいほど、予備知識なしで飛び込み(笑)

そして冒頭の解説でまず知る。
今作がMETで上演されるのは実に100年ぶりだという事実が披露される。
そりゃ知らなくても、バチは当たらないかもね?


まずはオープニングの演出が素晴らしい。
美しい序曲にのり、ステージ上全体を使用した水中シーンが展開され、最大3名がスイスイと泳ぎまわる。
スクリーン上に彼らが出す泡も再生され、本当に水中にいるよう。
これだけで一気に「真珠取り」の世界に引き込まれる仕掛けになっている。
序曲終了時に既に拍手が上がっているという、予想外の展開!


そうして物語にすっと飛び込めるわけだが、実は聞いたことのある曲が含まれていることに気づく。
(第1幕 ナディールとズルガの二重唱、耳に残るは君の歌声、etc...)
この曲のメインフレーズはこの物語の基本モチーフとなって、さまざまなシーンに登場する。
ハープに伴われる最後の三重唱まで、美しいハーモニーに満足。

そのハーモニーを生み出す、ダムラウ(写真:左)、ポレンザーニ(中央)、クヴィエチェン(右)...
METの出演陣には毎度、文句のつけどころがない…


驚いたのは、今作を取り上げることを最初に提案したのは、ダムラウだったらしいこと。
幕間の解説で知ったが、そんなこともあるんだねえ!


100年ぶりの公演後評判がいいので、METの定番化しそうな一作。
オペラにしては総時間が3時間弱と短めだが それで十二分に堪能できる点で、当ブログ オススメ。
上映は、今週金曜まで。

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