
「インターステラー」「ダラス・バイヤーズクラブ」でグッと男を上げた マシュー・マコノヒー 主演。
演じるは、アメリカの南北戦争時代、リンカーン大統領の奴隷解放宣言よりも早く、白人黒人の平等「自由州」を設立した実在の男。
その名は = ニュートン・ナイト。
(当ブログはこの人物について、この映画で初めて知った)
この組合せは期待できそう!
冒頭は、戦争シーン。
衛生兵だったニュートンは、戦死した甥の遺体を故郷に届けに軍を脱走。
終われる身となってしまう。そして酒屋のおばさんの手引きで、脱走黒人奴隷が住む沼に引き取られる。
そこでの生活を通し、ニュートンは白人黒人という視点よりも、南軍北軍の矛盾に目覚める。
そして…
というストーリーなのだけれど、大河ドラマのように長い(笑)
ニュートンの人生はこの後、苦闘に満ちたもので、その闘いが一生続く。
最初の妻は白人だったが、逃げられたあと2人目の妻は黒人で、その時代ではご法度。
黒人の自由への闘いでもあり、自分の家族を守らなければならない人生だったのだ!
このため、彼の人生のどこかのパートにフォーカスしないとやや長ったらしくなる。
この映画はそこが絞りきれなかったらしく、上映時間が 2時間20分 になってしまった。
(当ブログは2時間を超えた映画には急に厳しくなる傾向がある)
せっかく凄い人生を送ったニュートンという素晴らしい素材と、素晴らしいアクター(マコノヒー以外も良い)が揃えた。
にもかかわらず、当ブログは残念ながら煮え切らず、どこか「惜しい」印象が残ってしまった。
ある視点を軸にプロットを構成しているのだが、その軸がイマイチ弱く 締まらない。
製作・演出の力量が、この男のスケールに負けてしまったか ?
このためかアカデミー賞にからむと期待されていたようだが、ノミネーションはなかった…
トランプが差別的な大統領令を出した完璧なタイミングでの公開にもかかわらず…
う〜ん、惜しい1本 。。。
(でも初めてニュートンという凄いオトコを知ったのは収穫)