シェアリングというと、まず思い出されるのはタイトルにもあるように、Airbnb、Uber。
ところがこの本、10ページくらいから続々と新しいシェアリング・サービスが続々!
・love home swap
映画「ホリディ」のように、休暇の間だけ家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」サービス
・オーラ(インド)
オート三輪の手配
・滴滴出行(中国)
バスの席を確保
・Getaround(シカゴ、ポートランド、サンフランシスコ)
・ドライヴィー(フランス、ドイツ)
・スナップカー(オランダ)
・イージーカークラブ(イギリス)
・ユアドライブ(ニュージーランド)
他人の車を使用できるサービス
・フィーストリー(NY)
・イードウィズ(バルセロナ)
・ヴィジート(パリ)
他人の家で食卓を囲むサービス(!)
という具合で、これだけで凄い情報量!
こんな具合に、シェアリングエコノミーとは何か、その人的つながりを伝える第1章。
信用のデジタル化が起こり、そのプラットフォームが示す新たな経済構造をみせる。
Jeremiah Owyang による、協働経済ハニカム など参考になる図表も登場する。
そして第2部では、この新たな経済構造に、どう規制がかかわるようになるのか、消費者保護はどう変わるか、などさらに踏み込んでいく。
第7章と8章は対になっていて、
これからの働き方―課題と論点
これからの働き方―必要な対策
このパートで面白いキーワードが幾つかあったので、列挙。
(「」は当ブログで付加)
・労働力供給の「即時化」
・「作業経済」の出現
・見えざる労働の誕生
・公共交通機関と私的交通がクリエイティブに融合
ここまでで感じていただけたかもだが、本の項目だけでその充実ぶりがよくわかる。
初めての著書で、ここまでギッシリ内容をよく書き込んだものだと感心。
読了するのに、けっこう苦労したけど、ね(笑)
結論:シェアリングという、ユーザー主導の新ビジネス の現在とちょっと未来を垣間見れる一冊。