先に「シチズンフォー スノーデンの暴露」を観てから、鑑賞。
元CIA職員 エドワード・スノーデン氏(写真) が告発した行き過ぎた国民監視。
さて、どんな行き過ぎた国民監視なのか。
劇中、スノーデン(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)と彼女(シェイリーン・ウッドリー)との会話。
「別に悪い事してるわけじゃないんだから、情報がダダ漏れしていても、私は平気よ」
「違う! 何を言ってるんだ!!!」
この映画で暴かれるのは「悪意」をベースにされると、情報ダダ漏れは超危険!ということ。
瞬時にしてその人物の電話・ネット他全ての人間関係が暴かれ、弱みをサーチする。
それは兄弟、近親者、友達、知り合いのあらゆるレベルまで…
しかも必要とあらば、それが表出するまで…
あらゆるカメラの映像をはじめとするほの全ての情報が、自分を監視しているのだ!
確かに、それは怖い(汗)
前のドキュメンタリーでは、香港のホテルの一室での告発から発表までを淡々と追う。
一方こちらは、兵役時代から、CIAの採用試験合格、ジュネーブ時代、ハワイ時代…とスノーデンの半生を追っていく。
このため、彼が情報収集の驚愕の実態に気づき告発を余儀なくされる過程がよく描きこまれている。
前にタバコ業界の実態を告発した「The Insider」という主人公がプレッシャーと戦う作品があった(主演:ラッセル・クロウ)
が、スノーデン氏の闘いは相手がスケールが全然大きく、CIAや国。
プレッシャーのレベルが全然高い!
オリバー・ストーン監督はこの状況を、いつものケレン味は抑え(笑)ポイントを静かに描いている。
2時間超の映画だがこの緊張の高さで、飽きることはない。
さてその後、行き過ぎた国民監視はどうなったのか?!
その答えは神のみぞ、知る…
P.S. 本日2/19 朝日新聞の3面にもこの映画への言及が。 タイトル=「安全のため」奪われる自由