ポイントは、監督・脚本がデヴィッド・O・ラッセル、というところだろうか。
ちなみにラッセルは最近では「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・ハッスル」の人。
この2作が気に入った方なら、すんなりこの映画に入り込めるはず。
というのは、この2作に出演したジェニファー・ローレンス、そしてブラッドリー・クーパーが主演なので!
冒頭は全くさえない主人公(ジェニファー・ローレンス)の人生を描く。
結婚したものの、離婚しシングルマザーで子供2人にふりまわされる毎日。
だけでなく親も離婚しており、すぐ切れる父(ロバート・デ・ニーロ=彼もお馴染み!)が家に舞い戻り、ひと騒動。
お金はないし、家の水道管は壊れるし、姉との関係もギクシャク、ホント最低の毎日…
だが彼女はこの苦境の中、遂に立ち上がる。
17年前の少女時代に離婚を機に封印した、彼女が持っていた「可能性」に改めて目覚める。
そして子供のクレヨンと画用紙を借り、オリジナルな企画を始めるのだ。
このあとサクセス・ストーリーになるのだが、それも一筋縄ではいかない。
ラッセルの演出は、ややマゾヒックとも言えるほどに、しつこく彼女に苦労を見舞う(ややクドめかも)
家族全員からも何度も見放され、言いたい放題言われ・・・でも再び立ち上がり、闘う彼女。
ところがあとでわかるのだが、この物語は事実を元にしたストーリー。
成功を勝ち取るためには、こんなにタフでないとやっていけないのか、と。。。
ブラッドリー・クーパーがどんな役かは見てのお楽しみだが、ここが最初のクライマックス。
彼らしい個性的なキャラが画面上で生き生きと躍動し、主人公の人生を変える。
そしてそこでも主人公(写真のシーン)に訪れる大ピンチ。
これを救うのが彼女の子供時代からの親友。
このシーンも、思わずガッツポーズが出ちゃう出来!
結論:DVDスルーだが、予想外に持ってかれる、拾いものの一本。