
NYにある代表的オペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ。
既に満13年(2006年~)以上。
ところが コロナ禍 で ライブビューイング どころか、歌劇場 2020~21シーズン全体がキャンセルに(涙)
そんな痛ましい状況は、エンタテイメント業界全体のことでもある…
そんな中、WOWOWで マスネ 「サンドリヨン」の放送があり視聴。
「サンドリヨン」とは シンデレラ のフランス語読みで、シャルル・ペローの 童話 のオペラ化。
この童話はロッシーニもオペラ化しており、時代の違いが物語の語り口にも表れている、という。
幕間のインタビューでこの役が当たり役の ジョイス・ディドナート もこう語っている。
「この物語の純粋性において、この役を今演じることに意味がある」
観ながら思った。
こんな厳しい時代だから、これくらいわかりやすい話でいいのかも?
只々 マスネ が紡ぎ出す美しい音楽に聴き惚れていればいいので、これはこれでアリ(笑)
これぞ、オンガクが癒す力。
ラスト、物語の終わりを出演者全員が正面を向き告げる。
「これでオペラは終わりです。
お楽しみいただけましたか
皆さまをお連れしました。
魔法のおとぎの国へ! 」
そしてオペラハウス内が万雷の拍手で包み込まれ、恍惚の瞬間が訪れる…
来シーズンではライブビューイングも復活する一方、今作を英語化・簡略化したホリデー版が登場するそう。
そのホリデー版を、フツーに戻ったNYで観たいぞ!