映画館での鑑賞から半年、DVDがリリースされたので再見。
冒頭、黒人青年が高校の講堂でスピーチ。
彼の名は、ルース・エドガー(写真センター)
学校全体から「模範的な若者」と称賛されており、スピーチの上手さはまるで オバマ(笑)
ところがその彼に、疑問を呈する先生 ハリエット(オクタヴィア・スペンサー:写真左)が登場する。
彼の書いたレポートに「暴力」の行使を容認する急進的な思考が読み取れたので...
そしてさらに…
彼を幼少の時にアフリカの戦火の混乱から引き取った夫:ティム・ロス、妻:ナオミ・ワッツ(写真;右)
オクタヴィア・スペンサーといい、この2人といい、豪華な布陣!
夫妻は当然おおいに動揺し、まどいながらも息子の真の人物像を把握しようとする。
がこの息子、ひとつひとつの発言がいちいち親心にぐっさり刺さるニクい発言に終始し、何度となくケムに巻かれる…
公開時、実は早々に劇場で観たワケがあった。
新聞夕刊の映画紹介をチラとみて即、鑑賞を決意。
主人公が「サイコパス」だと、ピーン!!!ときたからだ。
「サイコパス」とは。
読後評:サイコパス 当ブログのような経験者が再認識する衝撃の内容、は未経験のうちに読んで知っておくべき。
本の「サイコパス」の定義(以下、引用)
・外見は魅力的で社交的
・トークやプレゼンテーションも立て板に水で、抜群に面白い
・だが関わった人はみな騙され、不幸のどん底に落とされる
なぜ関わった人が不幸になるかというと…
・他人の痛みに共感をおぼえない
・病的な嘘つき
・ウソがバレても、むしろ自分の方が被害者であるかのようにふるまう
・性的にも奔放であるため、色恋沙汰のトラブルも絶えない
吐露させていただくと実は数年前、サイコパスと対峙しなければならない状況に追い込まれた。
そんな闘いは、自分としては全く望まない類の闘いではある。
が、放置した場合に引き起こされる人害を回避するため仕方なしに行動せざるえなかった…
つまり自分は映画のオクタヴィア・スペンサー演じる先生のような状況だったわけだ!(汗)
~ここから激しくネタバレ、なので大きく行を空けます~
結果、夫妻は息子に問題があることを知りつつも、「予定調和」に持ち込まれる。
息子は狡猾にそれだけでなく、先生を遠ざけることにも成功してしまう。
~ここで当ブログの見解~
ここで一旦、サイコパスの息子は成功したかのように見える。
が、虚飾のヨロイは所詮いつか「はがれる」
本にも記述があるし経験則からすると、サイコパスには意外に隙があることが多い。
自分に自信が有りすぎるゆえの弱点なのだ。
そこを突けば良い。
映画でいうと、先生の妹がどうやって学校に押しかけたかを詳細に調査すべきだったと思う。
本人があやしく遅刻した直後に事件は起こるが、それすら罠の可能性もあるとはいえ(仲間にやらせた?)
が、その伏線は拾っておいて欲しかったような…
次に【今回】の感想。
私の サイコパス の闘いは、数年前にいったん終了した(はずだった)
だがそのように見えつつ、未だに彼の影響下にありこちらに攻撃を仕掛けてくる人物がチラホラ見受けられる。
サイコパス は嘘をつくことに躊躇ないだけでなく、人の感情に訴えかけ心情を揺さぶり自分の都合よく「兵器化」する。
映画の主人公がそうだったように。
要注意!
結論:サイコパス を扱った今作は、サイコパス と闘わざるえないヒトにとっては、時々見返し「闘いの本質」を再発見すべき重要作(汗)
なんて結論だ!(笑)