
冒頭、合理性を求める簡単な問題が出された後、本命が(汗)
ところが!
何度読み直しても、当ブログはその答えが正当だとは思えない(笑)
(P. 43 〜 50)
自分の価値観を大きく揺さぶられた点において、ここだけで読んだ価値あり?!?
少なくとも自分の脳は合理的な推論のためにできていないよう(笑)
その後は合理的な答えを得るための様々な手法を次々と紹介していく。
例えば、
「もし」や「または」
AND OR NOT ALL SOME THEN etc…
「前件否定」
PならばQである。Pではない。故にQではない?
「形式的再構成」
論理の飛躍や誤謬に気づく方法
「非形式的誤謬」
わら人形理論、真のスコットランド人論法、論点先取 など、バリエーションに富む
「利用可能性バイアス」
その事案が、頭に浮かびやすいかどうかによって確率を計算する傾向
これはマスコミの報道でもあり、報道機関は「利用可能性」を生み出す機会でもあるとする。
「遺言確率・宣言確率・条件付き確率の混同」
事象がそれぞれ独立しているかを確認もしないまま確率に頼ると大失敗する可能性がある
この誤謬は専門家でも気づきにくい(汗)
「後知恵確率」の誤謬
煩雑にあるのが、「クラスター錯覚」
「ベイズ推論」
「証拠の強さ」の確率を扱う定理
etc…
なぜに(上)(下)巻 にもわたって、こんなに強力なのか。
どうも著者 スティーブン・ピンカーは世界最強の心理学者だという話!
結論:世界最強の心理学者が(上)(下)にもわたり問い続ける「合理的思考とは何か」は 圧巻、の読書。