先日、展示会 The Red Studio が終了したので、絵画 The Red Studio に隠された秘密【解答編】シリーズを開始。
今日はやっと時間が取れたので、ラストまで一気に進んでおります!
前終室の映像上で、MoMA キュレーター ×4人が語っていたのが、いったん完成したものの、数ヶ月後に「大きな変更」が加えられていたこと。
細かく作品をチェックしていくと、消されたり、絵にはないにもかかわらず「残っている色」をも発見
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元の絵では少なくとも3色だった「背景」が全て「ベネチアン・レッド」 に塗り替えられていた
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分析からすると、「背景」が全て「ベネチアン・レッド」 に塗り替えたのは「一気呵成」な作業
作品全体がベネチアン・レッド に覆われた今作、僅かに残っていた色は「元絵」の本来の色だった
写真は、前回の絵画= The PInk Studio と、 The Red Studio の画角の位置関係を示したもの。
元々、この2枚の絵画は Matisse のパトロン、ロシアの資産家に頼まれた ×3作のうちの2作。
最初がこの The PInk Studio、次に書かれたのが The Red Studio
テーマは自由にどうぞ、ということでマチスが書いたのが自分のスタジオだった、というわけ。
写真でわかる通り、スタジオ内を微妙な角度の違いで描いている。
そして共通するのが、
The PInk Studio =壁は兎も角として、床が現実とは違うピンク!
The Red Studio = 何も言うまでもあるまい!(笑)
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