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「恋愛小説家」の監督、ジェームズ・L・ブルックスが送る最新ラブコメ。
主演は、いつも笑顔が素敵なリース・ウィザースプーン。
これに日本ではあまり知られてないが、「俺たちニュースキャスター」「40歳の童貞男 」「無ケーカクの命中男」などのコメディで活躍してなかなかいい味を出している、ポール・ラッド。
なのだけれど、2人の状況がどちらも最悪のまっただ中の設定。
ウィザースプーンは所属のチームから解雇された選手、ラッドは詐欺事件に巻き込まれ、訴訟され数年は喰らう直前かもな状態。
この環境の中で、どう恋愛感情が生まれるのか、というのは興味深いところだけど、残念ながらうまく機能していない。
ウィザースプーンは、やはりあの笑顔に尽きると思うのだけれど、その表情が見られるのはラストだけ。
「恋愛小説家」のヘレン・ハントは、全く笑わないで怒ろうが泣こうが、彼女の魅力がじわじわスクリーン上にあらわれてきて、観客を魅了してしまうのだが(そしてアカデミー賞を獲得)、ウィザースプーンには残念ながらその力はない。
そして共演のラッドも同様に、彼の味とは違う演技を求められ、本来の力を発揮していないように思える。
もっとできるはずだと思うのだけれど。
主演2人がこんな状態の中、唯一の頼りだったはずのニコルソンも不発。
意外なことに(笑)一番生き生きしているのは、能天気スポーツマンを演じるオーウェン・ウィルソン。
これはハマり役だと思った。
ラストには救いがあるので、デート・ムービーとしては悪くない。
が残念ながら強力にお勧めするパワーはなく、全くジャンル外の「ウォール・ストリート」の方が、まだ鑑賞後の食事が盛り上がる様な気がする(カップルが描かれているので)
今日から公開。