日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



アカデミー賞本命と言われている今作。
なんたって候補数が最多12部門。


重要なポイントは、吃音症をかかえ苦悩するジョージ6世を演ずるコリン・ファース(写真中央)が気に入るかだろう。

正直にカミングアウトすると、私は全くだめだった。
実際に吃音症の方を知っていることがその原因だろう。
その苦労を感じる私としては、「こんなもんじゃない」という気持ちがどうしてもふつふつと湧いてきてしまう。
どうしてもスッキリみれないのだ。
(コリン・ファースが悪い訳ではないのだけれど)


演技面でいえば、彼がじっとこの逆境を耐えるその姿は、じわじわと響いてくる。
相方、ジェフリー・ラッシュ演じるライオネル(写真左)もオージーならではの味を出していて、この写真の表情だけでも既におかしい。
実はライオネルもある悩みがあって。その似た者同士が右往左往しながらも、心をひとつにしていく展開も見物。

そしてクライマックス、ナチス・ドイツへの戦線布告。
国民へ団結を呼びかけるため、全軍の長たるジョージがラジオを通じて戦いの正義を呼びかける。
これで盛り上がらないわけもない(笑)

とはいえ、今年の自分のベスト10に、この作品は入ってこないかな.....
プロットのユニークさを越えていくような、予想を裏切るような展開が全くない。
う~ん残念。


モーツァルト好きとしては、意外な形で登場するK.492フィガロ序曲や、K.622クラリネット協奏曲にニンマリ。
もちろん、クライマックスのベートーベンの交響曲7番 第2楽章の使い方も見事だが。




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