これまで、ブログで、下畑沢の熊野神社と上畑沢の延命地蔵を紹介してきました。しかし、まだ中畑沢が取り上げられていません。今回は、公平に中畑沢の稲荷神社です。畑沢のお祭りの日、この神社もお祭りでした。昔は、お祭りの日はここにも中畑沢の人達が集まり、神主のお祓いを受けました。しかし、今は掃除だけが行われます。私は、この日、掃除をするとは思っていなかったので、行かなかったのですが、後でそのことを知りお参りだけをしてきました。神社の内外がきれいにされています。なかなか立派なものです。
神社には、いろいろと思い出があります。男の子は、冬にここへよく遊びに行きました。正月には、駒回しです。冬に駒回しなどは、畑沢のように雪にすっぽり埋まっている所には、どうしても似合わないのですが、漫画雑誌(ぼくら・少年画報・少年クラブ)には、正月に凧揚げと駒回しの挿絵が出ていますので、駒回しもやらなければなせないものと、無理してやっていたようです。ついでに、凧も自作して揚げようとしていましたが、何回やっても凧を揚げるような風がありません。
ところで駒回しですが、雪の中では回せません。そこで、この神社の板敷の床でやるのです。そのころの駒は、外側に暑い鉄の輪、芯も鉄製です。駒回しの紐から離れた駒は、どしっと床に落ちますので、床は穴だらけです。ひどい時には床板を貫通します。本当に悪ガキでした。きっと天罰があたるでしょう。今のところは大丈夫です。
正月を過ぎて、2月の旧正月には、この神社の林で「おさいど」を燃やしました。「おさいど」は、年に2回ほどあったような気がしますが、確信が持てません。中畑沢で「おさいど」をやらなくなってから、随分と月日が経ちました。今年の冬にやろうかとも考えましたが、計画倒れに終わりました。上畑沢では、やっているようです。
今の稲荷神社は、悪ガキが荒らしたものではなく、建て直しされています。まだまだ、傷みがなくしっかりと建っています。悪ガキどもの悪事の証拠はなくなっています。