ヤマボウシが畑沢の山で満開です。しかし、数は多くありません。昨日は、上畑沢の山で1本、中畑沢の山で1本と庭木として植えられていた1本だけを路上から確認できました。それでも、この時期に山で咲く花はこの花ぐらいしかありません。遠くから山を見て白いものがあれば、この花です。写真のヤマボウシは、上畑沢の川べりに咲いていたものです。ヤマボウシは、街路樹のハナミズキと同じくミズキ科の樹木ですが、ヤマボウシ自体も最近は庭木としてよく植えられていますので、むしろ街中で見かけているでしょう。
今年の花は、例年よりも小さく感じます。畑沢では今月13日ごろまで全く雨が降らず、山も水が不足していました。恐らく、水不足で花が大きくなれなかったのではないかと思います。15日は前日から雨が降り続き、木々が生き返りました。ヤマボウシの花も葉もみずみずしく輝いていました。
私は、この木を「水木」だと間違って覚えていました。畑沢で言うところの「団子の木(訛りを入れると「ダンゴヌギ」)」です。昔、旧正月には、団子と色とりどりの米菓をたくさん付けた木の枝を家の中に飾りました。その木の枝がヤマボウシだったと思っていたのですが、ヤマボウシの数がこれほどに少ないのですから、各家庭で使えるはずがありません。「畑沢の水木」は別の木で、和名が「ミズキ」そのものの木であろうと思います。同じくミズキ科の植物ですので、葉も似ていますが、花は全く異なります。畑沢での「水木」は、標準語だったようです。