またまた明日から雨だそうで、
洗濯機を何回回したか記憶にないくらい、洗いものをした。
ピアノの方はおととい「悲愴」を弾いて、とりあえずまたベートーベンはお休み。
シューマンとグリーグは7月に本番があるので継続しているけれども、
そればかりでは技術が偏るので、弾いたことがあり、かつ短い曲・・・と思って、
ショパンのプレリュードをまたぼちぼち見直すことにした。
プレリュードは「単品でもいけるのだけど、コースの方がより味わえる」という曲で、
24曲通し、または数曲ずつまとめて弾くとより面白いといわれる。
なにしろ最初の方は曲も短いし、極度に難しいわけでもないので、どんどん進んでうれしいのだが、
16番あたりからエチュード並みのものも混ざり、全曲やるのは少し根性がいる。
私は、エチュードは「見ただけで挫折」組なので、たった4曲しか弾いたことがなく、
それすらもまともに弾けないし、これからも弾くかどうかはあやしい。
でも、プレリュードは好きなので、2巡目を始めることにした。
久しぶりにプレリュードのCDも聴いてみた。
アルゲリチとポゴレリチ。アルゲリチは好きなピアニストではあるのだが、
加速したときの制御不能な感じが好ましい曲とそうでない曲があって、
プレリュードに関しては、私としてはもう少し落ち着いた部分も欲しいように思っている。
ポゴレリチのCDは初めて聴いたときは、あまりの濃さに24曲続けて聴くことができず、半分くらいでやめた記憶がある。
今日はどうかな・・と思ってかけてみたら、洗濯し<ながら>だったおかげか
2巡は軽く聴くことができた。
もしかしたら、ここ1年のあいだに、自分自身の「濃さ」が上がってきたせいかもしれないが・・・・(笑)。
ポゴレリチは稀代の超絶技巧の持ち主であり、
速い曲に関してはもちろんただただ驚くばかりなのだが、
耳を奪われてしまうのは遅い曲だ。
「雨だれ」・・・・・
・・・こんなゆっくりした濃い雨だれが落ちてきたら屋根に穴があく。
このテンポをおしまいまで保つのも至難。アルゲリチが4分51秒で弾いているのに対し、7分22秒。
聴いているほうも胸を締め付けられる思いがするが、
まさにこれは「雨だれ」というよりは「胸の鼓動」のようであり、
それがあまりにゆっくりなので聴いているほうは息苦しくなるのではないか。
心臓が一回収縮し、体のすみずみにまで血液を送りこむ・・・その映像をスローモーションで再現されているかのようにも感じる。
これはおそらく演奏者の意図した遅さなのであり、近年ポゴレリチはこの傾向が一層強まっているとも聞く。
洗濯機を回し終わり、干しながら聴いていたところ、
18曲目で洗濯機のホースが残り水を「ゴゴ・・」と吐き出した。
・・・・・いやそうではなく、その音はCDから聴こえていた。
ノイズか・・・・耳をつけて聴いてみたが、どうもそれはポゴレリチの鼻息?!
これ、はんぱじゃない音です。
子供のころ「レコードに幽霊の声が入ってるよ」とみんなで耳をそばだてたものだが、
そばだてる必要なし。
鼻孔ならぬ耳孔を突かれました。
洗濯機を何回回したか記憶にないくらい、洗いものをした。
ピアノの方はおととい「悲愴」を弾いて、とりあえずまたベートーベンはお休み。
シューマンとグリーグは7月に本番があるので継続しているけれども、
そればかりでは技術が偏るので、弾いたことがあり、かつ短い曲・・・と思って、
ショパンのプレリュードをまたぼちぼち見直すことにした。
プレリュードは「単品でもいけるのだけど、コースの方がより味わえる」という曲で、
24曲通し、または数曲ずつまとめて弾くとより面白いといわれる。
なにしろ最初の方は曲も短いし、極度に難しいわけでもないので、どんどん進んでうれしいのだが、
16番あたりからエチュード並みのものも混ざり、全曲やるのは少し根性がいる。
私は、エチュードは「見ただけで挫折」組なので、たった4曲しか弾いたことがなく、
それすらもまともに弾けないし、これからも弾くかどうかはあやしい。
でも、プレリュードは好きなので、2巡目を始めることにした。
久しぶりにプレリュードのCDも聴いてみた。
アルゲリチとポゴレリチ。アルゲリチは好きなピアニストではあるのだが、
加速したときの制御不能な感じが好ましい曲とそうでない曲があって、
プレリュードに関しては、私としてはもう少し落ち着いた部分も欲しいように思っている。
ポゴレリチのCDは初めて聴いたときは、あまりの濃さに24曲続けて聴くことができず、半分くらいでやめた記憶がある。
今日はどうかな・・と思ってかけてみたら、洗濯し<ながら>だったおかげか
2巡は軽く聴くことができた。
もしかしたら、ここ1年のあいだに、自分自身の「濃さ」が上がってきたせいかもしれないが・・・・(笑)。
ポゴレリチは稀代の超絶技巧の持ち主であり、
速い曲に関してはもちろんただただ驚くばかりなのだが、
耳を奪われてしまうのは遅い曲だ。
「雨だれ」・・・・・
・・・こんなゆっくりした濃い雨だれが落ちてきたら屋根に穴があく。
このテンポをおしまいまで保つのも至難。アルゲリチが4分51秒で弾いているのに対し、7分22秒。
聴いているほうも胸を締め付けられる思いがするが、
まさにこれは「雨だれ」というよりは「胸の鼓動」のようであり、
それがあまりにゆっくりなので聴いているほうは息苦しくなるのではないか。
心臓が一回収縮し、体のすみずみにまで血液を送りこむ・・・その映像をスローモーションで再現されているかのようにも感じる。
これはおそらく演奏者の意図した遅さなのであり、近年ポゴレリチはこの傾向が一層強まっているとも聞く。
洗濯機を回し終わり、干しながら聴いていたところ、
18曲目で洗濯機のホースが残り水を「ゴゴ・・」と吐き出した。
・・・・・いやそうではなく、その音はCDから聴こえていた。
ノイズか・・・・耳をつけて聴いてみたが、どうもそれはポゴレリチの鼻息?!
これ、はんぱじゃない音です。
子供のころ「レコードに幽霊の声が入ってるよ」とみんなで耳をそばだてたものだが、
そばだてる必要なし。
鼻孔ならぬ耳孔を突かれました。