昼のドラマでなかなか奇妙なものをやっている。
『我輩は主婦である』
これは簡単にいうと、「家計のやりくりに頭を悩ましつづけていたある主婦に、
千円札の夏目漱石が乗り移ってしまう」というものなのだが・・・
内容はともかくとして、なにが面白いって喫茶店に入っていきなり
「おい、給仕!」
お姑さんにむかって
「おい、女中!」
旦那さんにむかって
「ちょっと、厠へ行って来る!」
という言葉のアナクロさ。
『我輩は猫である』に出てくることばを現代で使うだけで、こんなにも抱腹絶倒モノなのか、と改めて思う。
だいたい、斉藤由貴扮する主婦に、漱石のもったいぶった言葉をしゃべらせようという発想自体、尊敬に価する。
ある日突然、奥さんに漱石が乗り移り、おろおろする旦那は及川光博。
誰にも相談できずに、喫茶店でぼんやりしている。
ミュージカルしか興味のないマスター相手に何を話すわけでもないのだが、
「漱石の本なんて知らないですよねえ・・」
マスター、そんなことはない、と『坊ちゃん』をまずあげるが、
次も『坊ちゃん』を連呼したまま黙り込む。
「あ、そうだ・・・『きもち』」
「それは『こころ』」でしょ」
「あ、そうか。たしかひらがな4文字のやつもあったなあ・・
そうそう『ところで』」
「もう・・・・、『それから』ですよ!」
どうということないのだが、やっぱりおかしい
『我輩は主婦である』
これは簡単にいうと、「家計のやりくりに頭を悩ましつづけていたある主婦に、
千円札の夏目漱石が乗り移ってしまう」というものなのだが・・・
内容はともかくとして、なにが面白いって喫茶店に入っていきなり
「おい、給仕!」
お姑さんにむかって
「おい、女中!」
旦那さんにむかって
「ちょっと、厠へ行って来る!」
という言葉のアナクロさ。
『我輩は猫である』に出てくることばを現代で使うだけで、こんなにも抱腹絶倒モノなのか、と改めて思う。
だいたい、斉藤由貴扮する主婦に、漱石のもったいぶった言葉をしゃべらせようという発想自体、尊敬に価する。
ある日突然、奥さんに漱石が乗り移り、おろおろする旦那は及川光博。
誰にも相談できずに、喫茶店でぼんやりしている。
ミュージカルしか興味のないマスター相手に何を話すわけでもないのだが、
「漱石の本なんて知らないですよねえ・・」
マスター、そんなことはない、と『坊ちゃん』をまずあげるが、
次も『坊ちゃん』を連呼したまま黙り込む。
「あ、そうだ・・・『きもち』」
「それは『こころ』」でしょ」
「あ、そうか。たしかひらがな4文字のやつもあったなあ・・
そうそう『ところで』」
「もう・・・・、『それから』ですよ!」
どうということないのだが、やっぱりおかしい