老人は、年を取るにつけ記憶が曖昧になったり、物忘れが酷くなるが、
不思議な事に昔の事だけは正確に思い出し色々と話をする。
伯母さんも、旧姓で自分の事を話、旧姓で呼ばれると返事をするという。
最近は少しの事では感情が逆立たなくなり、良い感じで黒い部分が消えてきたのかなとありがたく思っていた矢先、
昔の感情が刺激されたのを機会に、むかむかして腹立たしい感情がぶり返して来てしまった。
脳の働きは同じようで、最近の事には対応するが、昔の記憶は中々消えない、流せない、ようだ。
自分の中に数十年もこびりついて、固まりきった嫌な感情をどうやって変えていったらいいのやら、また元に戻ってしまったようで情けない。
嫌な感情を流し、刺激されても激高しない事。 そう言う事が難しいと改めて感じる。
しかしながら、普段の会話に対応出来るようになった進歩だけでもありがたく、
また、今後も回復をし続けることが出来るのではないかと、前向きにもかんじられる。