大相撲の世界では体罰やかわいがりが当たり前のように行われているようだが、自分にも思い当たる節がある。
酔って殴ったり、蹴ったりはお互い様だからなんということは無かったし、
組み手のときに痛めつけるのは、稽古だから仕方の無い事になる。
もちろん、試合のときは相手をKOする事もあるし、酷いダメージを与える事も、もちろん自分がやられる事もある。
そういう事はどうでもいいのであって、何を言われようがスルーでいいと思っているが、
一度だけ、飲み会の席で言い訳のきかない不祥事を起こした。
一年生が入部して落ち着いてきた頃の飲み会で、、、、
ひょんなことから誰の「でこピン」が一番効くか?と言う事で、一人の部員がでこピンを受けてそれを評価するという遊びが始まった。
受けているのは新入生なのだが、2年生で、一人だけ先輩と上手くやり取りできる立場の部員だった。
要するに新入生なのに意思疎通が上手く行っていて先輩に混じって楽しく飲めていたのだった。
それが、段々とエスカレートしてきて、、、、、
ある先輩部員がでこピン打っても「大丈夫です。」と、なった。
また、同じ人間にでこピン打たれても、「大丈夫です。」
打つほうも段々むきになるが、 打たれる後輩も引かないで「大丈夫です。」。。。と。
意地の張り合いのようになった。。その時、
なんと、無防備な頭に肘うちを食らわしたのだ。
流石に、2年生の新入生はその場にうずくまった。。。。。。
そして、頭から流血。。。。。
場が、一瞬にして凍りついた。 しかし、酔っているから後には引けない。。。のだッたのだろう。
やった方が言い放った一言が未だに頭に残っている。
「○○、頭にきたか? 悔しかったら強くなって組み手でかかってこい。 」
頭を切っておいて、流血させておいてその言い方は無いと思ったが、何も言えないでその場を過ごしてしまった。
当時、3年生で責任者として任されている立場の自分には大きな責任があった。
その不祥事を流して新入生に大きな傷を負わせた。
次の日、アパートを訪ねて申し訳なかったと謝ったが、暫くしてそいつは退部していきました。。
本当にどうしようもない不祥事を起こしてしまったのです。
当然、誰にも何も言われないでそのまま流れていったのでした。。。。。
思い出すにつれ、切ないし、申し訳なく思う。