自宅療養が続いてから、もう何年も昼間から大相撲中継を観る事が日常化しているが、
「なんと過酷な人生を選んだ人達なのだろう」と、びっくりするくらい異常な世界がそこにはある。
肉離れや靭帯断裂などはほとんどの力士が抱えていて、中には骨折、しかも複雑骨折していても取り組みを続けている力士もいる。
休みたいが、休めば番付が下がり、窮地に陥る。 力士で生計を立てたければ、どれだけ身体が傷んでいようとも出場し続けなければ生けない。 普通の人間が大怪我としているものを当たり前だとして激しいぶつかり合いを続ける。
それを当たり前のように出来る人間だけが勝ち残り、戦っている世界で、生きていく、その中に身をおいて生きていく人生の凄さをいつも感じる。
そんな過酷な環境であるはずなのに、、、、、、
酒を飲んだり、リラックスして周りの人間に観て貰えるように振舞わなければ生けない。 勝ちにばかり拘って、卑怯な事をすれば非難される。 ルール以外の細かいしきたりににも縛られて、若者には窮屈な環境でもある。
考えれば考える程、、、、過酷で、厳しい世界、大相撲。
彼らを見ていると、身障者乍ら、毎日自宅ですき放題に生活しているこちらが極楽では無いのかとふと思う。
自分などより重い障害を持って生きる人はたくさんいる、そういう方は本当に大変だと思う、本人は元より、家族も大変な思いをしている事でしょう。
しかし、健康で、何でも出来る状況で精一杯生き切る事も、ある意味苦しい事なのだと思う。 健康だから擦り切れるまで走り続けないといけない人生。
特にトップオブトップの方々は、健康で優秀であるが故に、高いポジションで身を削り、睡眠時間を削り、家族と過ごす時間を削り、自分をすり減らしながら生きている。
障碍者も、健常者も、、、、
誰もが厳しい世界で生きるのが人生だと理解し、
それが当たり前だと、自覚し、その人生を楽しめれば成長につながるが、、、
苦しい、厳しい、嫌だ嫌だと逃げて生きれば、人生はもっと苦しくなっていくだけなのだ。
同じ事をしていても、、気持ちしだいで、、、、
チャレンジングな楽しい人生にも、、苦しくて逃げ出したくなる人生にもなると言う事、 結局は本人の気の持ちよう次第なのだ。。。。
自分だけが厳しいのではなく、、、生きる人ほとんどが自分に合った環境で戦っているのだ。。
両膝の怪我で苦しみ、それを騙しだまし克服しながら最年長で土俵を努め続けていた安美錦が、アキレス腱を断裂した。 それでも土俵に帰って来て十両まで復活したが、それでも限界を迎え引退したときの言葉が、
「怪我のおかげで成長できた。」と、言う事だった。
その言葉の前では、この世の成功、出世など、到底及ばない、大成功の人生があるように感じる。
これまた、膝の大怪我で大関陥落した照の富士も、今場所十両優勝で復活した。
一時は膝の怪我に加え糖尿病の悪化まであって、序二段まで落ちたのに、しっかりと戻ってきた。
こう言う方々が、本当の勇者なのだ。
金メダルや、世界チャンピオン、弁護士や医者が必ず人生の勝者とは限らないです。
順調とは、何も問題の起こらない、平和だけの人生ではないのです。
怪我や、大病、裏切りや、左遷などの苦労が、人生を味わい深いものにしている一面もあるという事を理解できると人生が楽しくなるのです。。。。
「おもしろき事もなき世を」、おもしろくしてくれるのです。
それにしても、自分の感は相変わらず冴えていて、、
全勝照の富士の負け、、。
徳勝龍の勝ち、、、、正代の負け。
貴景勝の負け。 全部感じた通りの結果になった。
同時間に流れていたニュースで、、瀬戸大也のオリンピックは、銀メダル。。
。。。。。とも感じた。