そんな状況を経て今の病院へ。
ここでは制限なし、
好きに食べて良いことになっている。 ご飯大盛り。 でも体重減。 一度減りだした体重はその方向で進んでいく。
少し頑張って食べる、 お見舞いのカステラ、羊羹、果物。差し入れのドイツパン、チーズ。 それでも足りずネットスーパーでパン、シリアル、干し芋、せんべい。
体重が増えだすと体調もよくなる。 病状が良くなるのとは違うだろうが、身体が総合的に良くなる。
そりゃそうだ、体重減という事は、身体を削って栄養にしながら生きているという事で、回復にまわる栄養が無かったという事だから。
普通は脂肪を分解しエネルギーにするからやせて健康的だとされる。 デブにはそれが効果的だが、俺には余計な体脂肪がほとんど無い。 (デブが健康になるなど一番楽に出来る、ただ痩せればいいだけだから。)
今までの食事制限はなんだったのかと、改めて後悔する。
食べるなと言われれば食べない、 食べなければいけないと思えば食べる。
(しかし、食べるなと言った根拠が無い、結果も最悪だった。)
昔からそうだ、限界を超えるような減量をするわけでも無いから 、当たり前の様にそうできる。
体重は徐々に増えだす、今度は増える方向で進む。
入院中は白米しか食べられない。 おまけに普段全く食べなかったカステラ、羊羹、お菓子などを食べていた。
それに慣れると、戻せなくなる事が解った。 無性に甘いものが食べたくなる。 止められなくなる。
世のデブさん達が陥っている糖質スパイラスとでも言おうか、糖質の習慣性。 危うくおデブまっしぐらとなる所だった。
しかし、甘いもの、制限かけずに食べたいだけ食べていたら治まりました。
羊羹、きんつば、せんべい、とどまる事を知らない俺の欲望。 不足分を補う為の適正な欲求でした。
「今まで我慢しすぎていたんじゃないの、甘いものもたまには食べないと。。」 などと、親しい人に言われた。
ある意味、おかしかった俺の食欲。