劇症心筋炎で緊急搬送され、
人工心肺をつけられて意識が無いまま2週間をベットの上で過ごしたのだが、
早いもので、それからもう7年が経つ。
当時の今頃は、意識が戻ってから少し時間が経ち、やっと色々と考える事ができるように成っていた時期だった。
窓から雪景色を見ながら過ごし、立てるようになるとやせ細った自分の身体を見てびっくりしていた。
寝ている間中たくさん夢を観ていた中で、思い出した夢がプロ野球の互助会の話。
王、長嶋 無くしてプロ野球の人気継続は無いという共通認識が出来上がり、
誰もが 王、長嶋 に活躍してもらわないと生けないと考えていた。 のだ。
そこで、周りの人間は王、長嶋に本気で立ち向かうピッチャーを全力で潰しにかかる。
いい場面で必ず王、長嶋に活躍してもらうように周りから八百長まがいの事をするように作っているのだ。
「暗黙の了解」を破って、王、長嶋に真剣勝負を望んでいって抑えてしまうような事が続けば、その互助会から睨まれ一斉に標的にされ滅多打ちにされてしまう。
江夏や金田などの実力派は自分の好きなようにプレーしても何の問題もない。 実力で他の選手も自分で抑えられるから。。
しかし、実力不足の選手は逆らうと生き残れない、直ぐに成績が落ちて引退に追い込まれてしまう。
長くその世界にいたいと思えば、互助会で持ちつもたれつと言う生き方をしないと生けない世界が出来上がっていた。
自分の実力を試したくて、王、長嶋に真剣勝負を挑んで選手寿命短く引退していく選手。
互助会に賛同し長く選手生活を続ける選手。
様々な選手の生き方、葛藤があった。
もちろん、王、長嶋はそんなことは知らないで、本人たちはただただ努力を続けるだけでプロ野球界が上手くまわっていたという、、、、、、、
とんでもなく面白い夢だった。
そんなことを思い出しながら過ごしていたのだ。 と言う事を思い出してみた。
それにしても、自分でも考えつかないような物語を思いつく人間の脳とはすばらしく優秀なものだと感心もしていた。
SF映画や面白い小説などは脳のそういう機能を上手に使える人間が生み出すのか、
それとも、自然に降りてくるのか、、詳しいことは解らないが、なんとなく、生み出される仕組みと言う所が少しだけ理解できたのだ。。。
観ていた夢は明るく前向きなものが多かった。
ふわふわした感じが漂っていて、笑顔が絶えないような場面が多かった。
ドキュメントのようなものが多く、何処からか聞こえない声でナレーションのようなものが聞こえて来ていた。
それら全てに、生きる上での大切な考え方が含まれていた。。