ここの病院へ来てヘルパーさんイメージが全く変わった。
なり手が少なくて定着率が低いそうだが、ここのヘルパーさんはみんな難無く仕事をこなす。
(働き始めたら偶然にも疎遠になっていた祖父が入院していたなどという稀有なケースもあったが、すぐにいなくなってしまった。)
そして、何より楽しそうに仕事をしている。 話しをしてもおもしろいし、介護をしている時の会話を聞いていてもおもしろい。
本当に楽しいのだそうだ、 面倒を見てあげるのが好きなのだと言う。
お手伝いしてあげて一日終わると「あー気持良い。。」と、物凄く充実して良い持ちになるのだそうだ。
別の方もそう。
「夜勤、大変ですね。」 などと声を掛けても、
「えー、そんな事ないよ、 夜一人で仕事しているの好きなの。夜は誰もいないから自分のペースで出来るし。」 などと 思いもよらない答えが帰ってくる。
介護の仕事に対して、辛い、汚い、暗いなどという負のイメージしかなかった自分の浅はかさを恥じる。
お金の為、生活の為に働くのは当たり前。
それに、社会に貢献したいとか、人の役に立ちたいとか、 困った人を助けたいなどという職業本来の目的が加わるものだと思っていたが、 最初に後者ありきで仕事についているのだと知った。
レベルが違うようです。 お金持ちとか社会的地位とかは関係なく人間本来のレベルが違うのです。
金や、地位の為に働くと不幸になるが、世の為、人の為に働く人は楽しく豊かな人生を送るのです。
そう言う人は自信があるから、誤魔化さない、取り繕わない、本音を言う。
ヘルパーの仕事は、金のため生活の為に仕方なく働くなどという甘い考えでは続かない。
甘い人間は簡単にふるいにかけられて落ちていく。