台風で避難勧告が出ても5%位の人しか非難しなかったという。
「何故、非難しなかったんですか?」
「子供がいて、荷物も持たなくちゃならないし、非難したくても出来無かったです。」
非難が必要なのに非難しなかった。 それは、死ぬ覚悟を決めたという事だと思うのだが、本人はそうではない。 洪水で非難するのは人に頼まれたからでもなく、義務でするものでもない。 そう言うことがわかっていないのではないかと感じた。 不思議な人だと思ったが、それが普通のようだ。
自分の事だから自分で安全だと判断しての事ならいいが、こんな感覚で生きていたら、自然界では直ぐにしぬ。
ほんの数十年間、好運にも偶然日本に訪れた平和な世界。 人類の歴史を1年に置き換えれば、12月31日最後のほんの1秒程度に過ぎない期間。 今の安定が普通ではなくて、天変地異や戦争、紛争が起こっているのが普通なのだが。 田舎の山の中で、自然がいっぱい、危険がいっぱいの中で、怪我をしながら痛い思いをしながら幼少時を過ごせた事を有難いと感じる。