アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

緊急時用の文末表現は、「命令形」が良い

2012年05月13日 | Weblog
 橋下大阪市長とは面識もないのですが、「国旗・国歌の学校での扱い」に関わる考えには賛同できます。
 平成元年告示の学習指導要領には、「我が国や諸外国には国旗があることを理解させるとともに、それを尊重する態度を育てるよう配慮する必要がある」と、書かれております。
 平成20・21年告示のものでは、「我が国や外国には国旗があることを理解させ、それを尊重する態度を育てるよう配慮すること」と、なりました。
 20年間で、どこがどう変わったか?文末が、「配慮する必要がある」から、「配慮すること」となりました。
 「必要がある」…これは、「必要があるんだよなぁ。だけどどーせ、某教組は尊重しないんでしょー。しょうーがないなあもう」…逃げ腰の表現です。
 一方、「配慮すること」は、「配慮しろよコラ!配慮しないとどうなるか分かってんのか、コラ!」…強いですよ!

 ちなみに、現在の、中学高校の学習指導要領には、「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする」と、なっています。「指導するものとする」…これは、「絶対やらせろよなっ、コラ!三脚に国旗だぁ?ザゲンナヨ!国歌斉唱でCDを流しただけだってぇ?とっとと、北朝鮮でもロシアへでも行けコラ!」ってこと。

 このように、文末表現により、「弱」なのか「並」なのか「強」なのかが変わります。
 NHKは、この度の震災報道を教訓に文末表現を改めた(アナウンサーの表現)…
 「高い所に逃げてください」(従来)
 「高い所に逃げること」(改訂版)
 穏やかな「命令」です。緊急事態なのですから、ズバリ命令形で、「高いところへ逃げろ!」の方が良いのでしょうが、アナウンサーが、「逃げろ」は…言えないでしょうねえ。「逃げること」で我慢しておきましょう。

 国旗・国歌に関わっても、「国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱しろ」と、したほうが良いと思いますよ。なぜかって?大恩ある人に対し、気に入らないからと絶縁状を突きつけられますか?私達に、食糧や原油を運んでくださる船は、日の丸をかかげなければ航行出来ないのですよ。お陰様で私達は生きている。ある意味、「緊急」。命令形でなくちゃぁ!