どうして顔と手以外はダメ？

「どうやっていじめをなくすか？」という授業を、小学３年生にさせていただいたことがありました。それでですね、私の授業に感動した子どもたちが（ホントか？）、私に、「お礼の御手紙」を書いてくれました。たぶん、先生に書かせられたと思いますがね。

　で、手紙の中に、子どもたちから質問がありまして…どんな質問かと申しますと…
　女性は外では「顔と手以外を見せてはいけない国がある」と教えて下さいましたが、どうして、顔と手以外の所を見せてはいけないのですか？
　私が､授業の中で、「女性への差別」への話をしたとき、「女性は外では、顔と手以外の所を見せてはいけない国があるんです」と、言ったのです。子どもたちは、それはそれは驚いていました。「どうして？」は、当然ですよね。

　さて、折角の質問。答えてあげなければなりません。大人に対してなら､簡単に答えられるのですが。
　…女性は外では「顔と手以外の所を見せてはいけない国」があるわけで、ここで取りあげなければならないのは、世界でおよそ１６億人の信者がいる「イスラム教」です。
　イスラム教の社会（国）は、「男尊女卑」の世界と考えられています。イスラム教の教派や主義で大きな違いがありますが、女性に禁じられていることは…
１　外では、顔と手以外の所を見せてはいけない。全身を隠す服を着用しなければならない。※トルコ、エジプトなどは体験的に、日本にいる感覚でＯＫ。
２　女子に教育は、いらない。※マララさ～ん、頑張って！７月１２日が、マララさんの２７歳の誕生日。
３ 白い靴を履（は）いてはいけない。　※ピンクはどうなんじゃ？
４　自動車運転免許は必要ない。　※近年、緩和の教派あり。
５　オリンピックへ出場してはならない。　※近年、変化あり。

　さてさて、質問の回答ですが…簡単にぃ､超簡単に言いますと・・・、女性が外で、「耳、髪、首、腕、太もも…などを見せると、男性たちがそちらに気を取られ、おちつかなくなるから」です。
　どうですか、こんなもんで。なにしろ、９歳児への説明ですから…これ以上はぁ…無理かな。