アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ニューハーフはレポート提出

2024年07月21日 | Weblog
 「タイには、性別が3つある。男性・女性・ニューハーフだ」。滞在中、このフレーズを何度耳にしたことか。
 ニューハーフの割合は?と、問うと、「う~ん。結構多いよ」と、いかにも頼りない。具体的な割合など、タイ政府でもおさえていないでしょう。
 ニューハーフは、「和製英語」だと思い込んでおりましたがそうとも言い切れないみたい。日本では、「出生時に割り当てられた性別が男性であり、女装して女性のような振る舞いをする人を指す」らしい。ところが、タイのニューハーフは、「出生時に割り当てられた性別が男性であり、性転換手術をして女性のようになった人を指す」。

 タイを語るには、この、「ニューハーフ」は、避けて通れない。
 タイの法律では、戸籍の性別は変えることが出来ません。そのため、ニューハーフであっても戸籍上の性別が「男」である限り、徴兵検査や兵役の抽選に参加しなければなりません。検査に合格したとか、抽選で当選(?)したとして、「ニューハーフに兵役が勤まるのか?」
 防衛省徴兵局では、「強く勇敢な兵士になれそうもなく、軍の風紀を乱す恐れがある」という理由から、ニューハーフを、「精神障害者」という扱いにして不合格としてきたという。その割合1%。 
「精神障害はないべ!」との抗議があり、「う~ん!精神障害はやめて、第三の性別名を考えるわ!」となっているという。「第三の性別名」が決まるまでの間は、徴兵検査を受けるニューハーフは、「30日以内に完治しない病気に罹っている」として不合格にすることにしているそう。
 さらに、「第三の性別名を適用されるためには、三年間連続で彼らが真剣に女性として生きようとしていることを証明するレポートを軍に提出しなければならない」・・・やれやれ、兵役前にニューハーフになると、レポート提出とは。

 タイは、マッサージでも有名。10~20m間隔でマッサージ屋さんが並んでいる繁華街もあります。注意しなければならないのは、「足、腰、肩などのマッサージ屋さん」と「そうじゃないマッサージ屋さん」があるということ。どちらも、店の前に4~5人の女性のような人たちがたむろしており、通る人々に、「マッサージいかがぁ!」と声をかけてきます。真面目なマッサージ屋さんなのか、そうじゃないマッサージ屋さんなのかは、外から見ても分かりません。