アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

自由な親と、自由な学校がつくる人…

2024年07月31日 | Weblog
 プールの閉館時間間際にコソコソっと泳ぎに来るオヤジさんがおりました。
 オヤジさんは、49歳(当時)。無職無収入。老父母と3人暮らし。外へ出るのはプールへ来るときだけ。時間帯も、多くの勤め人が退勤するころ。
 家にこもっている不登校生が、放課後の時間帯になると急に明るく元気になるのと同じだね。無職無収入の引きこもりオヤジさんは、一般的な退勤時間になると急に元気になるわけ…。 そういえば私も、会社・官庁の退勤時間になると、明るく陽気になります。私も引きこもり予備軍かねえ?


 内閣府の発表では、全国の15~39歳のうち、「引きこもり」は、146万人に達しているという。10年前は、70万人でしたから、異常とも言える事態です。公設秘書の給料をネコババしている場合じゃないでしょう、国会議員さん!

 引きこもりのきっかけは、「職場になじめなかった」「就職活動がうまくいかなかった」。つまり、社会に適応できなかった。 前述の「プールだけに来る引きこもり」のオヤジさんも、仕事はしていたそうなのですがぁ…。
「市の特別雇用事業へも行きましたがぁ…どこへ行っても1日でぇ…」。

 さて、この146万人が引きこもりという異常な状況…こうなることは分かっていたんじゃないでしょうか!
 戦前、そして戦後の10年間ほど、「引きこもり」は、おりましたか?「学校へ行かない」なんて、一族郎党が牢屋(古ッ!)へ入れられるほど大変なこと。名誉殺人すら起こりかねない。

 家から出ない人はおりました。しかし、そのほぼ100%は、「身体的なことや、知的障害・情緒障害が重いなど、人前に出せない事情」があって、保護者が外へ出さなかった。「座敷童」の民話があります。今、五体満足が引きこもるっている。どうして?

  戦後第二世代が親になり、家庭教育から「躾」が消えました。
 学校教育はというと、民主教育だか何だか知らないが…

「競争は良くない」・・・つまり、「2番でもいいんですね」。もちろん2番でも、素晴らしいことですが。私など、競争大好きですが、40人中38番が指定席。
 わざわざ「民主・・・」と、「民主を冠に付けるもの」これって、いかがわしい。

「ガンバレと言うのは良くない」・・・頑張っている人に「頑張れ」は、酷である場合があることぐらい皆さんが解ってます。

「間違えてもいいんだよ。教室は間違える場なんだよ」・・・歯が浮きますよ。「間違えないように教えるのが学校」じゃないのか?

「皆さんは自由だ!」「平等だ!」・・・自由と平等を一緒にしないでいただきたい。自由というからには、何をしでかしてもいいのか?「自由の履き違え」をする人がいるから、軽々しく自由を言うな。
 平等?運動会の徒競走。昔は、1着、2着・・・。係の上級生が、順位の旗を持って、追いかける。
 一時期の徒競走、「足が速い子が一位になるのは不平等。ゴールに到着したら、ゴールテープ前で待っている。全員がそろったら、一斉にゴールイン!平等だ!平等だ!みんな一等賞状だ!」今時、こんな学校はないとは思いますがね。

「国旗・国歌は、教え子を戦場へ送るからダメ」・・・学習指導要領に、そのように書いてあるのかぁ?ちなみに私は、小学校からずっと儀式では、国旗・国歌」でしたが、まだ戦争へは行っていません。今後、行くこともないでしょう。

「出席簿で、男子が先で女子が後はおかしい。男女混合名簿だ」・・・それって、何の意味があるの?男女混合名簿自体は、多いに結構ですよ。ただ、身体測定などで混合名簿順にするわけにはいきません。男女別名簿に作り直さなければなりませんがね。そんなことで時間を使う?

 躾ができない親と、民主的な学校が、「我慢することができない人」を作り上げてきたのです。(なお、くどいですが「民主的が良くない」ということではありません。私は、民主主義大好きです。民主的の名の下に、無責任きわまりない教育をする部分に対する揶揄です。為念)

「学校?行きたくねえから行かない」
「会社?めんどくさいから行かない」
 それらが許され、認められ…その挙げ句の果てが引きこもりに…。
 この引きこもりが、「少子化」の大きな要因になっています。「そんなこと、どこの学者さんが言ってるんだ?赤祖父さんか?」って?わ、わ、私の説です!