「蘇我兄弟」「宗兄弟」「近江兄弟」？

　甲子園への予選たけなわ。今年の夏は、どんな高校が甲子園へ出てくるか、楽しみです。常連校がどんなチームになって出てくるのかなあ。初出場など聞き慣れない名前の高校が出てくるのも楽しみ。
　校名が強烈なので、応援した高校がありました。１９９３年の夏の甲子園（７６回大会）に出てきた、「近江兄弟社高等学校(おうみきょうだいしゃこうとうがっこう)」です。学校名が、「近江兄弟社」ですよっ。 滋賀県近江八幡市にある高校。

「近江兄弟社」は、「メンターム」の会社。わが家はメンターム大好き一家ですから、「近江兄弟社」という名前には親しみがありました。「メンタームは、美味しいのか？」って？あ、あのね、食べ物じゃないんです。塗り薬ですっ。「メン」ではじまっても、「麺」じゃないのっ。

　そ、そのメンタームの会社と同じ名前の高校が甲子園に出てきた…！まさか、学校でメンタームを製造している？
　それにしても、「どういうネーミングや？」。兄弟といえば､一番に思い当たるのが、「蘇我兄弟（知らないの？『日本三大仇討ち』の一つに数えられている仇討ち兄弟）」「宗兄弟（マラソン　宗兄弟は敵討ちはしていません）」「設楽兄弟（これもマラソン）」「若貴兄弟（大相撲）」「ライト兄弟（レフトでもセンターでもない）」「シャープ兄弟（かなり古いが、プロレスラーの兄弟。兄弟で、かなり頭がいいらしい。シャープ！）」

「近江」は、地名（近江八幡市）。「兄弟」は、キリスト教で「同胞」を意味する。それで、「近江兄弟」という校名にした。「社」は、どこから引っ張り出したかは不明。
なぬ？「メンターム」じゃなくて、「メンソレータム」じゃないのかって？
　メンタームは、近江兄弟社。メンソレータムは、ロート製薬です。
　
　近江兄弟社高等学校の校歌の歌詞は、なんと、「英語」。日本語版もあるけどね。なぬ、歌詞にメンタームの宣伝が入っているんじゃないかって？
「♫メンタム塗って、また塗って…みんなニコニコメンターム…♩」これはない、これはない。近江兄弟社高等学校の校歌の日本語版の歌詞は…
　一番…われら若き日にわけゆく正道神と人との愛平和と協力
　二番…全き人イエスの御跡をふみつつ美と能力との業身とたまとを磨かん
　注：「全き人」は、「まったきひと」または「またきひと」と読むんですがね。意味は、「完全無欠な人」。なぬ？「業身」は、「身業（しんごう）」の間違いじゃないかって？どっちでも良いんじゃないかな。辞書には、「身業」しか出てませんがね。「身体で表すすべての動作」という意味。