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アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

FGMは撲滅っ!サーカムシジョンはぁ…

2020年06月25日 | Weblog
    で、前回の続きなのですが、アグネス・チャンさんが、ソマリアへ行った。
 アグネス・チャンさんが行った当時、ソマリアの女性の97%は、「FGM(Female Genital Mutilation)」をされていました。FGM、日本語にすると、「性器切除」です。「陰核の一部または全部の除去」「陰核と小陰唇の全部または一部除去」「大陰唇・小陰唇の切除、再配置による膣口の狭小化」…ほとんど、麻酔なし。何人もで押さえつけての性器切除…。
 ナイフがなければ、石斧で切る。消毒?あるはずない。ですから、感染症、後遺症が出ないはずがない。医者が切るのかって?あ、あのね、医者が石斧で切るかっ!施術者は村の女性です。そもそも、石斧って…薪を割ったりするものでは?

 FGM、様々な民族の伝統的な通過儀礼だという!他民族の慣習に口出しをして申し訳ないが…FGMは、いいとか悪いとかの以前の問題。地球上からなくさなければならないと思います。アグネス・チャン大使は、FGM根絶に向けた活動をしました。
 FGMを女子割礼とする民族もあるようですが、「サーカムシジョン(circumcision、日本では『割礼』と呼ばれています。儀式的、宗教的理由から男子の陰茎包皮を切除する手術)」とは一緒にならないと思います。FGMとサーカムシジョンは、違うものだと思います。 

 今は無くなっているようですが、過去にあった特異なサーカムシジョンは・・・ アボリジニは、尿道の下部を切開する「尿道割礼」が行われていました。どこから、「オシッコ」が出たのでしょうか?
 ホッテントット族(南ア)は、片方の睾丸を摘出する「半去勢」が行われていました。これも、麻酔なしとか石斧とかで行われていたのでしょうねえ。半去勢は、ポナペ島(ミクロネシア連邦)にもあった。ホッテントット族と、ポナペの習慣が同じとは!人間って、同じようなことを考えるのですね。だけど、去勢と割礼を混同されちゃあかないませんなあ!

 我が家の二男が、ボストンの「ブリガム&ウイミンズホスピタル」で生まれたとき、「サーカムシジョンしますか?」と、尋ねられました。
 アボリジニーやホッテントットが脳裏をよぎり、即座に「No!日本人は、サーカムシジョンはしないんだ」と、断った。…あのとき、サーカムシジョンの意味が分からず、「Oh!Yes!Please!」と、言っていたらどうなっていたのか?二男の睾丸が危なかったかも。

 ユダヤの割礼は縦切りです。13歳になるとき、形成の手術…おっと、この話題になってしまうと、次々とユダヤ教全体へ波及していくのでエンドレス。よって、話をアグネスへ戻します。

 アグネスの調査、報告は、ハチドリの一滴でした。世界が呼応した形になりました。アグネスのおかげとは、一言も言っていませんからね。ハチドリの一滴であったことは確かです。私のような、カラスの涎(よだれ)では、FGMに何の影響も与えれません。
 近年、FGMが大幅に減少しています。90%超だったFGMは、7%程度まで減少。これは、たいへんな成果だといえます。早く0%にしたいですね。

 アグネス・チャンさん(ユニセフ・アジア親善大使)は、ちょうど1年前、西アフリカのニジェールへ行っています。なにをしにニジェールへ行ったかって?詳しく書きますと、膨大になりますから、ほんの一部だけを書きますと…
 ニジェールが最貧国ラインにいることはご存じの通り。そんな中、おきまりの、高い出生率。世帯人数の増加→栄養不良の子どもの増加。こうした負の連鎖の背景には、児童婚や一夫多妻が一般的だというニジェールの伝統的な規範があります。その状況を視察するために行きました。(ユニセフは、子どもたちの命を守る活動にとどまらず、代替教育や女子教育、子どもや若者への職業訓練、地域全体への啓発活動といった取り組みをしています。よくやってくれています)
 なぬ?「アグネスは普段どんな暮らしをしているか」って?普段は、64歳の女性ですよ。もうすぐ(8月20日)65歳になります。お友達の家へ行って「餃子」を作ったりぃ。そうそう、最近は昼食(おやつ?)に、オートミール(インスタントで、お湯を入れるだけ)を食べたり…まっ普通のおばさん、じゃなくて女性ですね。基本的に食べるのが大好きみたいです。