崖の上のポニョ 還暦的鑑賞
「崖の上のポニョ」を観ました。孫と行ったのかって?孫はおりません。家内と行きました。夏休み中ということもあり子どもが圧倒的多数。自慢にはなりませんが、映画館内では私が最高齢者と思われました。自慢に聞こえるって?自慢してない、自慢してない!老人がわざわざ観にいく映画じゃないだろうって?
ほっといてくれ!
宮崎駿さんの全ての長編アニメ作品の主題歌を手がけてきたのが、久石譲さん。しかし、この二人、一緒に酒を飲んだことなど一度もないという。まさか?と思ったが、久石譲さんがそう言っているんだから。この話を聞いて、「ポニョ…観てみたい」と思った次第です。どんな動機じゃ!
映画の冒頭シーンで、大きな疑問が!
イカが泳いでいたのですが・・・。イカは、立たせますと、一番上が、「十本の手足(早い話が、ゲソ)」次が、「頭」。そして「胴」があって、一番下が、「エンペラー(王冠のような形のヒラヒラしたもの)」となっています。
映画で泳いでいたイカは、全て、「立った順番で進行方向へ向かっていた」つまりゲソを先頭にして泳いでいたのです。これは、間違いではないのですが、私は不満です。イカの泳ぎは、前後に自在です。しかし、イカが泳いでいたのは、底引き網から逃げまどうシーン。イカは、危機回避の場合、ジェット推進を使いますから、エンペラーを先にして泳がせてほしかったです。
ジェット推進は、「ろうとの両側にある開口部から外とう腔に水を吸い込み、環状筋を収縮させます。そうすると外とう内の水が勢いよく、ろうとの先の開口部から噴射される」こういう説明って解りづらい。早い話が、「腹の中に水を溜めて、勢いよく噴出させる」ってことです。ジェットですからロケット型が抵抗が少ない。当然進行の順番は、「エンペラーー胴体ー頭ーゲソ」となります。
宮崎駿作品でいつも感銘を覚えるのは、「実に細かいところまで気を配って描いている」という点です。ですから、イカも危機だったのですから、ジェット噴射を使わせてほしかった。しかし、そのことを理解していなかったとも思えないので、意図があったのかもしれません。
刺激を与えられて反応するまでの時間が最も短い生物…早い話が、「最も敏感な生物は何?」 話の流れからイカだろうって?そうです。イカです。「巨大軸策」と呼ばれる普通の生物に比べて極端に太い神経細胞を持っています。ハーバード大学は、ケープコッドに、神経細胞や神経線維の研究所をもっており、「イカ」を使って研究しています。研究員に知人(バックマン博士…本名)がおります。今では使いませんが、初期の「液晶」は、イカの内臓から作られていました。外からは見えませんが、イカにもエラ(鰓)があります。そして、なんと!その鰓(一対)に心臓が付いている。「鰓心臓」と呼ばれているものです。これは、知っている人少ないと思う。もちろん、本物(?)の心臓もあります。鰓心臓は、緊急時に、瞬時に鰓へ血液を送ります。血液は「青色」です。ヘモグロビンではなくヘモシアニンですから。私のプリンターのインクもシアンは青です。イカの知識あるねって?プリマスというところにある、バックマン博士のサマーハウスに泊めていただいたとき、たっぷり聞かされましたから。
崖の上のポニョ、不思議な映画でした。
「ポーニョ、ポニョポニョ魚の子…」という主題歌なので、魚の子なのかと思ったら、両親は人間…父親は、フジモト。母親は、グランマンマーレという名。グラン浜田というプロレスラーなら知っているが、マンマーレは知らなかった。そのマンマーレ、自分の大きさを自由自在に変えることができる…。ちなみにポニョには、へそもありました。へそは、瞬間しか映りませんでしたが、しっかり見ました(ちょっと誇らしい)。へそがあるのに、どうして「魚の子」なのかについての説明は、映画の中ではなかった。説明しすぎないのが、宮崎監督の作法・・・。
考えなくてもいいことですが、テーマは何かなと考えてしまう。子どもたちは、ストーリーがどうのこうのではなく、ポニョが転べば笑い。ひっくり返れば笑い。屈託なく反応している。それが本来的かなとは思います。
底引き網漁業の獲物の大半は不法投棄のゴミ・・・海洋汚染がテーマ?はたまた、地球温暖化がテーマ?・・・海抜50mほどの崖に建つ家がかろうじて残るほど海面が高くなった。月の引力を暗示していたが、北極の氷が融けちゃうとこうなるよということを示しているのかなとも…。でも、どちらも違うようです。
宮崎駿監督が、この作品で訴えたかったことは・・・
『少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというもの』だそうで…う~ん!難解!
主題歌は、昨年末に先行発売。主題歌を歌っている歌手について、家内は、「小さな女の子」だと主張し、私は、「成人の女性」だと主張。「ボク、ドラエモン」というケースがあるでしょう。ドラエモンの声が、おばあさんだったりしますから、…子どもっぽい歌声だから子どもが歌っているとは限らない。…結局、私が惨敗。歌っているのは、8歳の大橋のぞみちゃん。二人のおじさんも加わっており、名前が、「藤岡藤巻」…なんなんだ!このコンビ名!藤岡孝章と藤巻直哉のペアなのだそうで…そう言われると、ごく普通かも。小椋久美子と潮田玲子で、「小椋潮田」…略して、「オグシオ」だもんね。同じくバドミントン選手に、オリンピックで世界ランキング1位ペアを破った、末綱聡子・前田美順ペアがいます。「末綱前田」。「オグシオ」から、「スエマエ」の時代になっていくのでしょうか。
主人公の少年、宗介の家では、親子がファーストネイムで呼び合っていました。
母親は、「リサ」で、声は、山口智子。父親は、耕一。声は長嶋一茂。ちなみに、ポニョの父親、フジモトの声は、所ジョージでした。日本でも、このように親子がファーストネイムで呼び合う家庭が増えているのでしょうか?(調べた範囲では、そういう調査をしている機関はありませんでした)
ちなみに我が家も宗介くんの家と同様、ファーストネームで呼び合う家庭です。子どもたちは、家内のことを、「悦子または悦ちゃん」と呼びます。私は、家では自分のことを「ワシ(儂)」というので、子どもたちも「ワシ」と呼ぶようになってしまいました。「ワシ!ちょっと来て!」「ワシ!どこへ行くの?」という具合。家族の会話を聞いている第三者は、結構おもしろがっていますね。私としては、家族からは、「お父さん」と呼んでほしかったのですが…最近は、イヌが「お父さん」と呼ばれる時代なので…ワシでいいです。
ともあれポニョ、海面が50mも上昇したのに、犠牲者が出ずハッピーエンド!よかった、よかった。
「崖の上のポニョ」を観ました。孫と行ったのかって?孫はおりません。家内と行きました。夏休み中ということもあり子どもが圧倒的多数。自慢にはなりませんが、映画館内では私が最高齢者と思われました。自慢に聞こえるって?自慢してない、自慢してない!老人がわざわざ観にいく映画じゃないだろうって?
ほっといてくれ!
宮崎駿さんの全ての長編アニメ作品の主題歌を手がけてきたのが、久石譲さん。しかし、この二人、一緒に酒を飲んだことなど一度もないという。まさか?と思ったが、久石譲さんがそう言っているんだから。この話を聞いて、「ポニョ…観てみたい」と思った次第です。どんな動機じゃ!
映画の冒頭シーンで、大きな疑問が!
イカが泳いでいたのですが・・・。イカは、立たせますと、一番上が、「十本の手足(早い話が、ゲソ)」次が、「頭」。そして「胴」があって、一番下が、「エンペラー(王冠のような形のヒラヒラしたもの)」となっています。
映画で泳いでいたイカは、全て、「立った順番で進行方向へ向かっていた」つまりゲソを先頭にして泳いでいたのです。これは、間違いではないのですが、私は不満です。イカの泳ぎは、前後に自在です。しかし、イカが泳いでいたのは、底引き網から逃げまどうシーン。イカは、危機回避の場合、ジェット推進を使いますから、エンペラーを先にして泳がせてほしかったです。
ジェット推進は、「ろうとの両側にある開口部から外とう腔に水を吸い込み、環状筋を収縮させます。そうすると外とう内の水が勢いよく、ろうとの先の開口部から噴射される」こういう説明って解りづらい。早い話が、「腹の中に水を溜めて、勢いよく噴出させる」ってことです。ジェットですからロケット型が抵抗が少ない。当然進行の順番は、「エンペラーー胴体ー頭ーゲソ」となります。
宮崎駿作品でいつも感銘を覚えるのは、「実に細かいところまで気を配って描いている」という点です。ですから、イカも危機だったのですから、ジェット噴射を使わせてほしかった。しかし、そのことを理解していなかったとも思えないので、意図があったのかもしれません。
刺激を与えられて反応するまでの時間が最も短い生物…早い話が、「最も敏感な生物は何?」 話の流れからイカだろうって?そうです。イカです。「巨大軸策」と呼ばれる普通の生物に比べて極端に太い神経細胞を持っています。ハーバード大学は、ケープコッドに、神経細胞や神経線維の研究所をもっており、「イカ」を使って研究しています。研究員に知人(バックマン博士…本名)がおります。今では使いませんが、初期の「液晶」は、イカの内臓から作られていました。外からは見えませんが、イカにもエラ(鰓)があります。そして、なんと!その鰓(一対)に心臓が付いている。「鰓心臓」と呼ばれているものです。これは、知っている人少ないと思う。もちろん、本物(?)の心臓もあります。鰓心臓は、緊急時に、瞬時に鰓へ血液を送ります。血液は「青色」です。ヘモグロビンではなくヘモシアニンですから。私のプリンターのインクもシアンは青です。イカの知識あるねって?プリマスというところにある、バックマン博士のサマーハウスに泊めていただいたとき、たっぷり聞かされましたから。
崖の上のポニョ、不思議な映画でした。
「ポーニョ、ポニョポニョ魚の子…」という主題歌なので、魚の子なのかと思ったら、両親は人間…父親は、フジモト。母親は、グランマンマーレという名。グラン浜田というプロレスラーなら知っているが、マンマーレは知らなかった。そのマンマーレ、自分の大きさを自由自在に変えることができる…。ちなみにポニョには、へそもありました。へそは、瞬間しか映りませんでしたが、しっかり見ました(ちょっと誇らしい)。へそがあるのに、どうして「魚の子」なのかについての説明は、映画の中ではなかった。説明しすぎないのが、宮崎監督の作法・・・。
考えなくてもいいことですが、テーマは何かなと考えてしまう。子どもたちは、ストーリーがどうのこうのではなく、ポニョが転べば笑い。ひっくり返れば笑い。屈託なく反応している。それが本来的かなとは思います。
底引き網漁業の獲物の大半は不法投棄のゴミ・・・海洋汚染がテーマ?はたまた、地球温暖化がテーマ?・・・海抜50mほどの崖に建つ家がかろうじて残るほど海面が高くなった。月の引力を暗示していたが、北極の氷が融けちゃうとこうなるよということを示しているのかなとも…。でも、どちらも違うようです。
宮崎駿監督が、この作品で訴えたかったことは・・・
『少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというもの』だそうで…う~ん!難解!
主題歌は、昨年末に先行発売。主題歌を歌っている歌手について、家内は、「小さな女の子」だと主張し、私は、「成人の女性」だと主張。「ボク、ドラエモン」というケースがあるでしょう。ドラエモンの声が、おばあさんだったりしますから、…子どもっぽい歌声だから子どもが歌っているとは限らない。…結局、私が惨敗。歌っているのは、8歳の大橋のぞみちゃん。二人のおじさんも加わっており、名前が、「藤岡藤巻」…なんなんだ!このコンビ名!藤岡孝章と藤巻直哉のペアなのだそうで…そう言われると、ごく普通かも。小椋久美子と潮田玲子で、「小椋潮田」…略して、「オグシオ」だもんね。同じくバドミントン選手に、オリンピックで世界ランキング1位ペアを破った、末綱聡子・前田美順ペアがいます。「末綱前田」。「オグシオ」から、「スエマエ」の時代になっていくのでしょうか。
主人公の少年、宗介の家では、親子がファーストネイムで呼び合っていました。
母親は、「リサ」で、声は、山口智子。父親は、耕一。声は長嶋一茂。ちなみに、ポニョの父親、フジモトの声は、所ジョージでした。日本でも、このように親子がファーストネイムで呼び合う家庭が増えているのでしょうか?(調べた範囲では、そういう調査をしている機関はありませんでした)
ちなみに我が家も宗介くんの家と同様、ファーストネームで呼び合う家庭です。子どもたちは、家内のことを、「悦子または悦ちゃん」と呼びます。私は、家では自分のことを「ワシ(儂)」というので、子どもたちも「ワシ」と呼ぶようになってしまいました。「ワシ!ちょっと来て!」「ワシ!どこへ行くの?」という具合。家族の会話を聞いている第三者は、結構おもしろがっていますね。私としては、家族からは、「お父さん」と呼んでほしかったのですが…最近は、イヌが「お父さん」と呼ばれる時代なので…ワシでいいです。
ともあれポニョ、海面が50mも上昇したのに、犠牲者が出ずハッピーエンド!よかった、よかった。
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