前日の金曜日から、大会準備で四日間の長い~お世話
選手が全力の力を出せるように、準備運営をするのが役員の仕事
仕事よりきついが、その間に色々とアイデアも浮かぶ
小道具は、便利であれば使いたくなる
必要ない小道具は、売れないのだ・・・と周りに説明しながら・・・
今回のJFT王座の結末は、誰もが想像し得なかったことになった
私が、グレのお世話をしていた頃、「どうやったら、グレ釣りが上手くなるのか?」と聞かれ
「鮎釣りをすると、仕掛け造り、竿さばき等がすべて繋がるから鮎釣りを・・・」と勧めてやり始めた選手が、今回補欠から上がってきて逆転優勝をした
前日まで、森永さんが三年連続で優勝するだろうと、誰もが思っていた
しかし、勝利の女神はドラマが好きだったのだろう
初日、彼の竿さばきをきつく注意した私は、まさかまさかであった
しかし、思い起こすと、選手の中で、今シーズン一番多く試合会場で竿を出していたのは彼である
7月の時も大会の随分前から髙津川に行っていたし、大水で中止になって今月に変更したのだが、今回も随分前から髙津川でせせらぎとともに生活し、釣りをしている。
前週のS社の全国決勝大会では、優勝した選手の試合風景を見学し、仕掛けの情報まで聞いている
電話で北斗サカサを使っていたと言っていた後、益田市の釣具店を紹介してくれと・・・釣りに関する熱意には感服する
名人達の釣りを見て、大体の釣れているポイントや時間毎の釣れる流れは、把握したであろう
釣り方は本当に荒削り、決して絵にならないが、並みいる名手に勝っているのだから、仰天としか思い当たらない
G杯のグレかチヌで全国優勝した時、私は褒めることはしなかった
私が褒めないと、口癖のように愚痴る彼は、今回は私の目の前で優勝してしまった
ラストの試合の前、日原の漁協前で彼の釣りを見学した
その時の竿サバキは、初日よりははるかに進化していた
進化速度が速く、吸収力(アドバイスを素直に聞き入れる)が人一番あるのだろう
最終戦でも、囮の養殖鮎を選ぶのに時間を掛け、最後まで渋っている
囮アユは、組合が今回の試合に向けて調整してきたもの
どれを取っても余り変わらないはず・・・
余りにも遅いので、私だったらとアドバイス
【JFTは、アドバイスOKなのです】
その言葉を素直に聞き入れ、メスの囮を・・・
また、「試合会場が前日、D社のマスターズ優勝者と戦った同じポイントなので釣れない」と愚痴るので・・・・
「上流に向けて泳がせろ」とアドバイス
その場所は、私がS社の大会の際ポイントに選んだ、私の好きなポイントで、時間帯によって異なるが、二試合目なら確実に掛かる場所
大戦相手の選手は、さぞかしやり難かっただろうな
来年も高津川で王座をする予定なので、蝶のように美しく変化・進化した姿を期待します
今度は、全選手が全力で挑んでくるので、自らを磨いて、頑張ってほしいですね