gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

創業135年の想い

2011-12-05 13:18:12 | ブログ

捨て身の戦法で、反撃してきた理由に・・・

【新規の考案でない証拠がある】

【特許申請日以前に、雑誌取材の中で公開しているので無効だ】

という証言を証拠として、提出してきた

しかし、その雑誌の発売日は、特許申請日の翌年の春

『周知の事実』・・・雑誌に掲載されているので特許にならない

無茶苦茶な理由と思ったが・・

その主張に反論する為には、その証人が嘘をついている証拠を、証明しなければならない

非常に難しい判断を、せざるを得なくなった

結果、特許は無効になった

その敗北で得たものは、無い

正論を曲げる知恵は、弁護士の入知恵だろう

逆の立場では、受け難い入知恵だけど

さて、ハリ造りは簡単なものではない

先ず、針金を直線にし、ハリの号数の長さに切断・・

次に尖頭(先頭)、切断した針金の両端を尖らす・・

次に成型(曲め)、ハリの形に曲げる・・

次に熱処理、焼入れ・・焼き戻し処理・・

次に研磨(磨き)、ハリの表面を研磨・・

次に表面処理、熱処理で焼色処理・・

次に検査作業、人力によりハリの形状検査・・

次に包装作業、基準の本数を包装・・

それぞれに技術が、必要になる

特に、熱処理は気候変動に伴い、温度調整が必要になる

この調整が、難しい

高温になればなるほど、経験が必要となる

伝承は、色を見て温度を知る

湿度の影響で900度を示した温度計が、実際は860度程度しか上がっていない場合もある

その温度では、熱処理は不完全になる

このように、数字ばかり当てにしてはならない

見る眼が、必要となる

人も機械も見た眼でなく、真実の眼で見る必要がある

眼を鍛える!・・難しい永遠の課題だ