○もう10月が始まってしまった。(写真:天気がいいとカフェの外でお茶するキイロイトリ)
しかし先週あたりから、秋のテレビ祭り的に、ケーブルテレビのCS各局で古今の名作が軒並目白押しで、凄まじく放送中。嬉しいんだけれど、非常に困る。悩む。留守録でとっておくんだけど、HDは足りなくて空けないといけないし、録れてればちょっと見ちゃうし…見てる暇ないんだよ。月曜の準備も終わらないんだよ。仕事が山積でまだ突貫工事中なんだよ本当は。悩む。だが。
本日のBGM:「オックスフォードミステリー ルイス警部」(チャンネル銀河 10/1 23:00~)
これが「主任警部モース」放送してたAXNミステリーじゃなくて、チャンネル銀河なんですね。この局はどっちかというと大河ドラマ時代劇や江戸川乱歩の美女シリーズで見まくってますが、ポワロなんかも流れてて、海外ミステリー作品も揃えだしてきたよう。多分、視聴者層の趣味の渋さで結構近いものがあるというか、かぶるのかも。だからこっちで「ルイス警部(Inspector Lewis)」が始まる、と予告で聞いて、これは時間前からスタンバイでセット。この番組が楽しめるのも、今年春頃に一気に、毎日のモース警部連続放送で、コリン・デクスターな世界に味を占めてしまったからだが。
わーいルイスがオックスフォードに帰ってきた!渋くなってる、というかルイス(Kevin Whately)もその後いろいろ大変なご苦労があったんですね。モース警部の時はモースがこてこてアナログくさくてルイスが現場主義でこつこつ堅実派、って感じだったのに比べて、今回はルイスがinspectorでアナログぽくて相棒のsergeantのハサウェイはデジタルな切れ者(ケンブリッジか。最初ターミネーターかとおもた^^)、っていう対照的なコンビの始まり方で、どうなるかと思ったが、話の後半からだんだん調子が上がってきて、あのいつもの本格的な謎解きに展開。そして第一回だから、クロスワードや筆跡やら、子供達が独立した後に家に残るルイスの姿とか、オックスフォードの街角の界隈も含めて、かつてのモース警部の追憶と交錯して、偲ばれるのだ。このドラマの中の登場人物たちも、実際の制作者も出演者もイギリスの視聴者も、みんななんだかんだ言ってモース警部が好きだったんだなあ、という感じが、ルイス警部の視線を通して、じわじわ伝わってくる。スピンオフもの、といっても創り手の愛情みたいなものがさりげなく、しかししっとり感じられる「テレビドラマ」ができるところに、大人の成熟した文化を感じる。ある種、そう偲ばれるということは、そう偲ぶルイスの人徳でもあるのか。で、わかる人はみんな知ってる恒例のラスト、「君はジュースでいいね?」がちょっと泣けて、だが笑えた(やってみたかったんですかねえ。でも買うのはあなたなのね^^) (20101001)
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