トランプ政権の終わりが近付いて来ました。
「世界のリーダーとして他国のことを考えるよりも、自国のことだけを最優先で考える」というスローガンに将来を託した米国民の4年間の評価は興味あるところです。
政策一つひとつの内容は、米国民と外国人である私の評価が異なるのは仕方がないことなので、この際触れずにおきます。(正直なところ、よく解らないので)
トランプ氏の行動について、外国人で素人の私が感じたことを書きます。
それは、時代と共に輝きを失い苦境に立たされている・・・という潜在的不満をもつと思われる「白人中低所得者層」の支持を得るためだけの行動だったのではないか。
「アメリカンファースト」ではなく、「一部のアメリカンファースト」ということ。
一部の支持層を守ることが行動の基準になった。
結果、支持層以外の人たちとの間に『分断』が生じたのではないか。
反対勢力は、マスコミといえども排除する。
「それはフェイクニュース」であるというフェイクニュースを垂れ流していた。
これらの発言は、支持層にとっては心地良い響きとなって広がっていったのだろう。
オバマ前大統領の政策を基準にして、「否定する」ことが行動の基準ではなかったか。
解りやすいが「理念」に欠けている。
そのことが、行動の一貫性が欠ける原因だし、政策や発言の「ぶれ」に繋がったのだろう。
選挙後の一連の発言や5人死亡のきっかけとなったデモの扇動について・・・。
熱狂的な支持者がいるからこの発言に繋がったのか、この発言が支持者の行動を加熱させたのか、またはその双方が相まって居たのか。
アメリカの立ち位置を考えると、全世界に与えた影響は計り知れない。
彼は、実業家としての成功者です。そろばん勘定はお手のものだったに違いありません。
しかし、彼にとって「アメリカ大統領」の職は重すぎた。
トップであることで実力を発揮しそうだから、もっと小さな太平洋上の小国の首長だったら良かったかも知れない。
新大統領就任式は欠席するのだろうか。本当に欠席するかどうかは解らない。
選挙後の行動は、「潔しを美徳とする」という文化を持つ日本人(私)の感覚では理解できない。
でも、こと現在に至っても、多くの人々が彼を熱狂的に支持している。
それは宗教にも似たものに見えてしまう。
アメリカの4年前の大統領選挙の結果は、全世界に大きな影響を与えました。
『世界は危険でいっぱいだ。なぜなら、それは悪事を働くものがいるからというのではなく、それを見て見ぬ振りをする人たちがいるからだ。』
私の好きな、アルバート・アインシュタインのことばです。