『東京ブラックホールⅡ』(1/25NHK)を見ました。
前回の東京オリンピックの知らされていない部分を垣間見ることができて良かったです。(ちょっと遅くなりましたが)
現政権の方々は知らないでしょうが『温故知新』。
・・・新しい取り組みでは「記録」を紐解き、「反省」の上に立ってより良いものを築く必要があるでしょう。
「光り輝く新しいもの」にばかり目を向けずに、それによる「マイナス」面にも注目して対処することは、どんな仕事でも必要なことと思います。
<番組内容>
漫画家志望の山田孝之演じる「山田けんじ」が、夢の中で1964年東京を体感し、国家プロジェクトの中で埋もれた諸問題について考えるストーリー。
番組内で、オリンピックの陰に隠れた諸問題が紹介される。
①出稼ぎ労働者が、低賃金過酷な労働条件で突貫工事に携わっている。
安全性を無視した生産性重視の工場での事故多数。労働者の転落事故10人/日の数で発生している。
2020の現在、出稼ぎ労働者が外国人労働者に代わっているだけで、酷似していることに驚かされる。
②出稼ぎの行方不明者多数。外国人労働者の行方不明。
今も来日した外国人実習生が行方不明になる事件は多いそうです。
<その他>
③東京湾での砂利運搬船の沈没。犠牲者多数。
④隅田川の水上生活者と廃液による汚染悪臭。
くみ取り式トイレで集めた汚物は東京湾沖に廃棄
⑤夢の島、蠅、蚊、野良犬、ゴミ
⑥労働者としての集団就職、女子店員、工員、東京は地方出身者により支えられている。
地方出身者の不安に乗じて新興宗教の台頭
⑦鉄腕アトム・鉄人28号・カムイ伝でのヒロイズム、勧善懲悪。
⑧公共工事における汚職2000件
⑨地方と東京所得格差2倍。
オリンピックに金を掛け、生活向上は後回し。オリンピックに関心がある人2.2%
過半数の人たちが生活向上に予算を使ってほしいと希望していた。
⑩中国の核実験・・・大騒ぎに乗じて核実験
北朝鮮が動き出すか・・・?
⑪深刻な水不足(夏)、飲食店は水不足で休業。
⑫売血で生きる(牛乳瓶2本\1000)
暴漢に襲われたライシャワーが輸血により肝炎発症。
オリンピック参加選手の輸血拒否。
⑬出稼ぎ労働者の使い捨て・・・現在も非正規労働者の使い捨て
⑭ゴミ拾い、傷痍軍人を路上から排除。風俗店の取り締まり。みゆき族の補導。ヤクザの台頭。表通りは綺麗だが、裏通りは完全に取り残されている。
外国人にどう見られるかが政策の基本だったようです。
選手村は朝霞に作る予定でしたが、多各国の大会関係者に、競技会場までの道のりで東京の実態(人々の暮らし)を見られてしまうので、無理矢理代々木に作った。(代々木のワシントンハイツがアメリカのイメージを悪くするから変換したともいわれている)
これにより都心の基地が返還されたので良い部分もあった。
<大会後>
更に深刻なのが、オリンピック大会後の影響です。
(1)オリンピック翌年の倒産数が史上最高になる
(2)景気向上のため国債発行開始し、赤字国債は今日まで続いている
(3)農村の労働力不足から過疎化が進み、離農者続出で食物自給力低下
まだまだ隠された部分があるのでしょうが、一時間足らずの番組で勉強したことが多かったように感じました。
今回のオリンピックでは、どのようになるのでしょうか?
NHKの頑張りにも期待します。
出演 山田孝之 仁村紗和