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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

電力業界の呼称「植民地」 『私の戦後民主主義』

2016年04月27日 19時56分36秒 | 書評




電力業界の呼称「植民地」 『私の戦後民主主義』

 「<被災>の渦中から」の稿で、次の記載.
 
 「電力業界では自社の配電エリア外に設置した核発電施設の立地を<植民地>と言っているとある人から聞いた.
 「例えば、中部電力関係者が、『東電さんには<植民地>があってうらやましい」(72p).

「迷惑の押しつけ」「既得権維持」
 民主主義.その未成熟が言われる.されど、エリートを自認する階層は、誰のために旧体制、既得権&所得独占を死守しようとするか.

 他方でエリートを自認する階層は主権者の俗化、愚民化、俗物化のために教育・メディア・コマーシャリズムで<不安><不満><焦燥>を再生産するだけでなく、<扇動>も行っているように、見えてくるが.

福島県民はたまらない
 良かったときは感じぬが、<迷惑>を<シワ寄せ>している企業エリートが迷惑対象地に<植民地>とささやくとは.

 戦後民主主義の形骸化.庶民が不勉強ではなさそう.それをはるかに凌駕する教育・扇動・商業主義システムが、民主主義の<形骸化>を結果してるのかも(岩波書店 2016
年).
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