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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

旧日本銀行釧路支店 道東観光の起終点211121。

2021年11月21日 09時15分05秒 | 景観
 旧日本銀行釧路支店 道東観光の起終点211121。

 景観の吸引力
 1)白亜の気品あるたたずまい。
 2)四分割のセオリーに即した建築美
 3)周囲の丘陵にもバランス良く配置されて安定感を示す。

 建築作品の意味
 4)建築家・西村好時の設計作品。
 5)金融建築がモダニズム化する転換点。
 6)「国の登録有形文化財に耐えうる建物」とされる。
(1)優れた建築作品 文化財評価地方版に土曜特集で、「日銀釧路 現店舗の行方は」。
 建物の価値について、銀行設計家で知られる西村好時(1886-1961年)の設計にして、自ら設計した旧第一銀行熊本支店は国の登録有形文化財となっていると、紹介。
 西沢岳夫氏は「西村氏の秀作であると同時に、銀行建築が洋風の古典的なバロック様式から、モダニズム建築に移り変わる転換期を示す建物」である点を「強調」する、と。
 駒木定正氏は、「国の登録有形文化財に耐えうる建物」との評を寄せている。   (11.5.21 北海道新聞 朝刊 16版 25面)

 (松江支店 国登録有形重要文化財)
 「長野宇平治の設計で昭和一三年に完成した。鉄筋コンクリート造三階建、地下一階で、塔屋と煙突を有する。外観はギリシャ神殿風の意匠でまとめ、営業室と客溜は吹き抜けの大空間で、地下は金庫室である。当初形式をよく保持し、地域の核として親しまれている」。
 (地元評価)
 「島根県内の代表的な近代建築の一つである、旧日本銀行松江支店です」。
 「日本銀行の支店が松江にできたのは大正7年、当時の建物は木造レンガの洋風建築でしたが、軟弱地故地下金庫が沈下、やむなく昭和13年に長野宇平治設計により現在の建物に改築されました」。
 「昭和56年に日銀松江支店は母衣町に移転。島根県が借り受けて分庁舎となりました。平成8年に松江市に所有がうつり、平成12年にカラコロ工房として再デビューします」。
 「カラコロ工房のホームページによれば、昭和63年に取り壊しの上、県庁分庁舎の建設計画が持ち上がりましたが、その後市民有志の根強い運動の末、建物の保存・活用が決まったとあります」。
 「今では市内を代表する観光施設の一つであり、京橋川をはさんだカラコロ広場からの眺めは、堀川めぐりにおける重要な景観スポットとなっています」。
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