部屋の中は笑いと涙(涙が出るほど笑う?)、感動したのか?お腹を押さえる者までいるじゃん!…
やっぱ歌は心で…なんだ!と単車男は確信するのでした。
毎年の事なんですが僕は鬼を忌み嫌い外へと追い出す気になれないんです。
子供の頃は父が家中の窓を開け豆を鷲づかみ大きな声で・・・
父の手本を参考に子供だった僕達の番になると「声が小さい!」
「覇気が無い」「もっと勢いよく」等々教育的指導を受け続けて柔道ならば
一本どころか技あり100本で毎年負け続けていたような気がします。
窓を閉めても終了ではないんです。
それからが器の中の豆を片手で掴み手を開いて自分の年齢と同じ数の
豆がつかめるまで何度も数えてドンピシャの数になると全てを食べ終了。
僕は心優しい訳ではありませんし今でこそイベント等で大声を
出しますが当時は大声が苦手でこの日が近づくと何とも気持ちが重くなったんです。
タライの原理を聞いてからは忌み嫌い遠ざけようとすればするほど
ソレが来てしまう理論から堂々と止めました。
僕にとっての鬼のイメージは鬼が島の成敗される鬼ではなく泣いた鬼なんです。
そして泣いた鬼から連想するのは「フーテンの寅さん」なんです。
見たような気もしますが内容を覚えていないTVドラマ「泣いてたまるか」の
後に「男はつらいよ」が始まったような気がします。
けれど当時はアメリカTVドラマが全盛で日本のドラマはあまり記憶に
ありません。ポップスも J など付かないマンマ日本語に翻訳した歌でした。
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」なんて映画は
「ウエストサイド・ストーリー」のようにケッコウ衝撃的でした。
幼い頃から「モーゼの十戒」や「ベンハー」など長く言葉解からず
字幕も読めん映画に連れ回されましたが同伴者ナシで観たのが
ビートルズだったような気がします。
寅さんには失礼な話なんですが何作目はね~・・・なんて覚えていませんし、
僕はリアルタイムでは観ていないような気がします。
けれど内容は寅さんが人の世話をやきマドンナに恋しても
結局は失恋で旅へ・・・
マドンナは他の男と結ばれたり元の鞘に戻ったり新たな道を歩んだり
寅さんの恋愛下手は涙ぐましいほどの奮闘努力の甲斐も無く
例えば年賀状やクリスマスカードはともかくバースデーカードを
送られるほどの相手とは思われていないと知った時の落ち込みは
情けなく気の毒なほどですが僕が好きなのはソコからなんです。
旅に出てから数ヶ月、ある日突然寅さんからの便りが届く・・・
あのテキ屋のなめらかな口上ように流れる文面が好きなんです。
(回りくどいこのブログとは大違いです)
自分の近況報告と家族への心配りに寅さんが滲み出ているように感じます。
ハガキで満心創痍で旅に出た寅さんの傷も癒えた思えるからホッとします。
辛く悲しく沈んだ気持ちがマドンナを本当に好きだから
彼女の笑顔や幸せを自分の事以上に願い元気になれたと思えるんです。
今時、正直なストレートだけ投げて想い伝わり願い叶う?なんて・・・ね。
現実は甘くなく大きなプロジェクトから個人レベルまで大小にかかわらず
どんでん返しの責任逃れや利権獲得なんて何でもアリを見聞きしてたら
馬鹿みたいな純情やモノ金だけじゃ手に入らぬ何かに憧れるかも知れません。
寅さんがもしパンを焼いたら・・・なんて想像します。
見た目は良くないかも知れません。
地道にコツコツも似合わないような気がします。
最新最高と思われる設備で常にニコニコ金勘定もしていないような気が・・・
勝手に想像しながら失礼とは思いますが
コンクールで優勝するようなパンも恐らく焼かないでしょうね?
けれど寅さんの焼いたパンを食べた人は
心が温かくなるかも知れないと思ったりしています。
渥美さんは「泣いてたまるか」から「男はつらいよ」の
歌詞では「今日も涙の日が落ちる」になりました。
元気な笑顔で涙が溢れる?
とんだ節分と鬼の話になりましたが僕から寅さんに
The Beatles - The Long and Winding Road
http://www.dailymotion.com/video/xvni9_the-beatles-the-long-and-winding-ro_music