母を送り出した後、購入したBASILのパニアバッグをつけて、3週間ぶりにサイクリングです
今回の目的はマスプロ美術館とレトロ電車館。
梅雨の合間とはいえ、太陽がギラギラムシッとした暑さも思ったよりなく快調に自転車を走らせます。
車が通らない道を行くのは気持ちの良いものです。
天白川沿いを走り、途中から県道58号線に入り、マスプロ電工へ。
大きな看板が目印
看板はあれど、本社内にあるマスプロ美術館。いったいどこ?
ありました、ありました。
今度は建物はあれど、入口が…???建物の周りをグルッと回って入場料を500円払うべく受付と書いた窓口に行くと、そこは美術館の受付ではありませんでした。
館内にあると説明を受け、恐る恐る入っていくと、左手に美術館の受付が。
あっ、さっき窓口にいた人と同じじゃん!!
なんでも、ここの美術館は1階が本社事務所なのだそうで、たぶん社外のひとを受付する窓口と美術館の受付と分けているんでしょうね。
うーん、紛らわしい!!
それにしても、わたし以外誰も美術館を見学するようなひともおらず、どうやらわたしひとり。
受付のひとが、慌てて美術館の空調関係か、照明関係、監視カメラ?のスイッチを入れている雰囲気。
アハハ、すいません
入場料を払っても、別にチケットがあるわけでもなく、そのままどうぞ~ということで、荷物を鍵付きロッカーに入れていざ2階へ。
はっきりいって、誰もいない美術館って、まるで映画「ナイトミュージアム」を思い出してしまうような怖さ。
2階に上がると3房に部屋が分かれていて、中央の部屋はマスプロの歴史を辿った資料が展示されていました。
そうそう、マスプロというと、なんとなくこんなCMのフレーズ覚えがありませんか?
♪見えすぎちゃって困るの~ 見えすぎちゃって困るの~♪
CMの短いフレーズって、結構覚えてしまうものなんですよね。あ~こわっ
でも、それくらい爆発的な人気だったのかもしれません。
マスプロの歴史をみながら、ちょっと昔を回顧したあとは、390点あるという浮世絵と陶磁器をみました。
陶磁器は見逃してはならないものに関しては、きちんとマークがしてあり、俗人のわたしとしてはいくらなんだ?とつまらぬことを考えながらみてしまいました
いろいろな知識があればきっと楽しいんでしょうけど、それでもそんなわたしでも見ていてほぉ~と思えるものもありました。
陶磁器はそんな感じでしたが、浮世絵はというと。。。
文明開化の雰囲気が良く出ていたので、こちらまでその活気が聞こえてきそうな気がしました。
百貨店や鉄道、博覧会等々どれをみてもひとで溢れかえり、さらにそんな日本に訪れる外人さん。
わたしが経験したことのない昔の日本の姿をこうして絵を通してみることができる…ちょっと不思議だけど、その場面に自分もいるようなそんな錯覚に陥りそうになりました。
ただ、現実に戻ると、この浮世絵の展示室。微妙に怖いんです。
ひとの気配を察知して照明がつくようになっているんですが、蛍光灯なのでつくまで数秒時間がかかり、薄暗い中で空調設備の時折カチャンとなる音が、たったひとりきりで観ているとドキドキ恐怖心をあおってくるんです。
自分が通ったあとに青白い照明は省エネかなんかで消えてしまうし、浮世絵も地震の絵とか中にはあったんですよねぇ。(被害の様子がわかってよかったんですが)
マスプロ美術館、コアな感じでいいと思いますが、正直ひとりっきりというのは怖いです。
だから、今度は行くならふたり以上で行きたいと思います。
さぁ、気分を変えて、自転車を再び走らせ、次はでんしゃ館です