ブラジルではいろいろなところで、ワンコが「従業員」という名のマスコットとして活躍しています。
日本では「ネコの駅長さん」とかいますよね。
そんなブラジル東北海岸部の街、ペルナンブコ州の州都レシフェのホテルにも、ワンコレセプションがいます。
レシフェはサンゴ礁で守られた美しい海岸が続く街です。
その代表的な海岸「ボアビアージェン海岸」のまん中ぐらいに、比較的新しいGrande Mercure Recife というホテルがあります。
レシフェは20年ほど前、夫が2年ほど単身赴任で住んでいた街です。
その頃、私と娘も月に一度ぐらいの割合で訪れていました。
その頃は海岸沿いにそんなに大きなホテルはありませんでしたが、今は素敵なホテルがたくさんあるみたいですね。
そんなホテルのひとつです。
2023年の6月のある日、このホテルの駐車場の受付横に一匹の犬が現れました。
犬は駐車場の受付カウンターの横に丸くなり、ここで寝るようになりました。
従業員はみんな犬に親切にしていましたが、やはりここには置いておけないということで、なんとか里親を探そうとしていました。
犬は毎日従業員たちからご飯をもらい、駐車場カウンター横で眠り、トイレは自分で外に行ってしてきていました。
そんなる日、外に出た犬がどこかでいじめられてホテルに帰ってきました。
その姿を見てホテルの従業員たちは考えました。
みんなで話し合い、ホテルの責任者に掛け合い、犬を「従業員」としてホテルで飼うことにしたのです。
ホテル側は犬を置いておくことを承知し、その代わりに犬の世話に着いては従業員側で責任を持つことになりました。
犬の名は「XODÒ お気に入り」。
獣医さんで健康診断して、ワクチン打って
従業員たちが持ち回りで散歩に連れて行きトイレをさせ、ご飯をあげるそうです。
ホテル勤務ですから、もちろん美容院も欠かさないそうです。
可愛いだけじゃありません!
カウンター仕事もこなすわん!
ほら、「ホテルワン」らしいだろう??
愛想をふりまくのも仕事
レシフェは気候が良い街なので、野良犬が多かったように記憶しています。
こんな幸福をつかめるワンコが増えていってくれると良いです。