最近 ひょんとしたことからブラジル移民に関する番組がたくさんYouTube
に入ってくるようになりました。
もともとは日本の某テレビ局が、ある移民船でブラジルに来た人たちを追いかけた番組を見ていたらなのですが。
色々見ていたら、知っている人たちがたくさん出ていて、興味深くみられる番組ばかり。
そんな番組を見ていたら、改めて思ったわ。
私も夫もマナウスに移り住んできてもう20年。
ブラジル在住歴は夫がもう50年、私が30年になります。
でもね、何十年住んでもこういう「移民」と言われる人たちと同じような経験はできない。
夫は移民船で来たけどね。
それでも、開拓とか生活で苦労したとかはないみたい。
私は日本から仕事の派遣として来ました。
ここマナウスで 私たちの立場はいつも外側。
アマゾン移民と言われる人たちの外側。
あの移住の苦労をした人たちと同じ場所には入れない。
4,5年で日本に帰ってしまう派遣の人たちとも違う。
生活の基盤はばっちりブラジルだからね。
とはいえ、絶対にブラジル人にもなりえないし。
リオにはね、私たちみたいな立場の人たちもたくさんいたけど、マナウスではあんまりいないかも。
そんな「外側民」な私たちですが、まあ、そんなもんなのかな、っていう感じで日々暮らしています。
1人だったらつらいかもしれないけど、まあ夫婦二人とも「外側民」。
なんとなくですが、生活の中でお互いがストレスになっているところがわかるという感じでね。
でも、正直 私にはマナウスと言うこの街は、リオよりハードな街。
リオより治安面も安全で、日本移民の人たちがたくさんいるけれど、そうした人たちの苦労が詰まっている分、「ああ、私ってどうしてここにいるんだろう?」みたいな感じを持っちゃう。
これは、答えのない問いだし、こうした想いをどう処理していけるかは、私次第だと思う。
あと何年私たちはここマナウスに住むんだろうと、夫とよく話をするけれど、それでも今のところ ここに住めてよかったと思う。
「外側民」としてブラジル社会の一面を見ることのできた、実感です。