午後、居間の掃除をしてたら、娘が携帯電話を握りしめて階段を「転げ落ちて」きました。
どうした、娘!!
尋ねる私に、娘、
「受かった!受かった!!ママ、受かったよ!!」
「ホザーニがITA(Instituto Tecnológico de Aeronáutica 国立航空技術大学)に受かった!!!」
娘の携帯からは、友人たちの喜びの声が WHATS UP を通じて聞こえてきます。
「ほら、ママ、ママもメッセージ送ろうよ。」
と娘が携帯を差し出しますが、母はもう涙が出てきて、涙声になってうまくポルトガル語でメッセージが話せません。
* * * * *
ホザーニちゃんは、娘たちが中学3年の時に、私立校からコレージオミリタールに転校してきました。
お父さんは予備役軍人。
コレージオミリタールは基本的に軍人の子弟のための学校ですが、定員が決まっているため軍人の指定でも入学が難しいのです。
ホザーニちゃんも順番を待ってようやく中学3年生で編入が認められたのです。
私立校ではなかなか親しいお友達ができなかったというホザーニちゃんですが、ミリタールではすぐにたくさんお友達ができました。
みんなでお泊り会をしたり、集まったり…
我が家にお泊りしたとき
独立記念日のパレードで娘とホザーニちゃん
そんなホザーニちゃんでしたが、ミリタールに入学した時から、目標はITA(Instituto Tecnológico de Aeronáutica 国立航空技術大学)一本。
この大学は軍の大学です。
国立なので学費は無料。
基本的に寮生活となっていて、寮費等も割安もしくは無料と聞きます。
軍人枠と民間枠に分かれています。
ブラジルではトップの技術大学ですが、ENEMなどの一般的な入試方法をとっておらず、大学独自の入学試験を行っています。
その
入学試験も、いわゆる日本でいうところの「難問 奇問」的な独自の問題のため、ここを受験しようとすると、一般の大学とはまた異なった特別な勉強が必要になります。
なので、どんなに優秀な生徒でもUSPなどの一般大学との掛け持ち受験は難しいのだとか。
ホザーニちゃんも高校3年生の時に、「どうしてもITAに入りたいから」と、ITAへの合格率が一番高いセアラ州フォルタレーザの学校へ転校していきました。
このフォルタレーザの学校は、独自の教育システムを開発実践している学校で、マナウスでもコレージオミリタールと私立アダウベルト バーリ校でこのシステムを取り入れています。
学費もかなりのものですが、ホザーニちゃんは自己推薦文と成績表を提出し、奨学生として入学を認められました。
2012年ホザーニちゃんの送別会で
それから3年。
毎年、この時期「ホザーニちゃんはどうしているだろうね。」と話していましたが…
とうとう、今年合格!!
自分の娘の大学合格の時でも、他のお友達の合格の時でも涙は出てきませんでしたが、今回は聞いた途端に涙が出てきちゃいました。
がんばったね~。
よかったね~。
大学に行く前に、家族でマナウスに戻ってくるということでしたが、残念ながら今回は娘は会うことができなさそうです。
でも、どこにいても、いつまででも、良いお友達はいつまでも良いお友達だから。
大丈夫。
みんな、それぞれの場所で頑張ってください!!