先日 サンパウロ市南部地区で日本人男性が殺害される事件がありました。
男性は幼いころに日本から移住してきた方でした。
4月15日夕方、奥さんと娘さんと夕食を摂っていた男性は、塀の外に一台の車が止まったことに気が付きました。
塀に取り付けてある監視カメラを見ると、男たちが塀を乗り越えている様子が映りました。
男性はすぐに台所のドアを施錠しましたが、強盗たちはドアを無理やり開こうとし、それを抑えようとしたところ 強盗たちが発砲。
胸に銃弾を受けました。
強盗たちは男性に向けて発砲した後、何も盗らずに すぐに逃走しました。
男性は病院に運ばれ手当てを受けましたが、そのまま亡くなりました。
その後の捜査で17さいの少年二人が逮捕されました。
共犯の21歳の強盗は今日までのところ まだ捕まっていないようです。
この事件をきっかけとして、NHKが「サンパウロが大変なことになっている!!」的なニュースを報道してくれちゃったことによって、友人たちから「大丈夫?」というメッセージがたくさん入ってきました。
まあね、このニュースを聞いてみると、サンパウロ市内全部が犯罪地域見たいに報道されているものね。
一部抜粋させてもらうと…
「ブラジル最大の都市サンパウロでは、日系人や現地に駐在する日本人をねらった犯罪が毎週のように報告されています。日本人も通う語学学校などに侵入し、中にいる人を銃で脅してお金やパソコン、携帯電話などを奪う事件が連続して起きていて、日本人をねらった犯罪とみられています。
また、車を運転中に突然、ガラスを割られて中の物を奪われたり、タクシーで帰宅して玄関前で降りたところを襲われたりするケースも相次いでいます。」
うーん、間違いではないけどね…
でも、サンパウロにいる日本人の人たちがみんな犯罪に巻き込まれるているわけではないしね。
なぜ日本人が狙われるのか?という考察のところでは、
1つめの理由は、ブラジル人が日本人に持つイメージです。ブラジルには、日本から移住して成功した日系人が大勢いて、「日本人は金持ちが多い」というイメージがもたれがちです。
2つめの理由は、その規則正しい生活習慣です。日本人はいつも時間に正確で、習い事などでも正確な時間に到着します。規則正しいが故に狙われやすいというわけです。
3つめの理由が、同じ地区に固まって暮らしているということです。多くの日本人は利便性も考慮して、比較的治安がよい特定の地区に住んでいます。犯罪者からすると、ターゲットにしやすいとされています。
だそうです。
1番目はねえ、あなた、ひとそれぞれだからねえ。
2番目は確かにあるかもね。でも、これって日本人ばかりじゃなくて、普通の生活をしていたら日本人もブラジル人も同じだと思うよ。
3番目は これこそ安全上仕方のないことじゃない?
言葉の通じる人が近くに住んでくれているって、それだけで心強いよね。
と思うんだがなあ…
ボルソナロ大統領は 銃規制を緩和して、自分の身は自分で守れって言ってるけど、ふつーの人間、銃なんか持ったら 手が震えちゃって撃てません。
そんなに簡単なことじゃないのよ、銃を撃つことって。
でもって、今回 サンパウロが特に注目を集めてるけど、São Pauloばかりじゃないブラジル全土の問題だものね。
でも、そんなにビクビクしていたら暮らしていけないじゃない。
だって、私たち生活しなくちゃならないんですもの。
ブラジルには 安全設備が万全に整ったアパートにばかり暮らせる日本人ばかりじゃない、いろいろな住宅に住んでいる人もいるし、安全設備だって万全でない人だってる。
でもね、みんな暮らしていってるわけだから。
NHKのニュースを聞いて心配してくれた友人たち、どうもありがとう。
赴任前でこのニュースを聞いてしまって 不安になったあなた。
大丈夫、小さいお子さんを抱えたお母さんたちも 頑張っていますよ。
そりゃあ、日本で暮らすみたいに伸び伸びできるわけじゃないけど。ブラジルならではの良さもたくさんある。
安全に気を付けること、身の回りの出来事に気を配ることなどもいつも心がけ暮らしましょう。
日本のメディアが素敵なブラジルのニュースをたくさん伝えてくれるようになるといいなあ。