今月初め行われた大統領選、州知事選、そして各州議会議員および連邦議会議員選挙。
大統領選と州知事選で過半数を獲得できなかった場合の決選投票が行われました。
これは先日の選挙での獲得票数上位二人で行われます。
大統領選では現職のボルソナロ大統領、以前大統領だったルーラ氏の間で行われました。
結果は僅差でルーラ氏の勝ち。
返り咲きです。
全国的に見た得票数はこんな感じ。
赤はルーラ氏 青がボルソナロ氏
色が濃い方が得票率が高いということです。
北部東北海岸部でルーラ氏の支持率が高いのは、彼が前回大統領だった時に貧困対策に力を入れていて、今回もそのことについて公約に掲げていることが大きく影響しているかと思われます。
また、ボルソナロ大統領のアマゾンの森林開発に対する反対派の影響もあるでしょうね。
アマゾナス州内の得票率は次のようになっています。
前回はマナウスのみボルソナロ勝利だった。
意外だったのは今回の決選投票ではマナウス以外の町でもボルソナロ支持が増えていたということ。
さて、ルーラ氏の返り咲き、「貧困層の救済」なんてすばらしいじゃない!!と思われる方も多いでしょうが、やはり政治は一筋縄ではいかないもののようで、前回も様々な問題が生じていました。
それはボルソナロ大統領の政策も同じですが。
またルーラ氏に関しては汚職問題で実刑まで受けています。
そんなこともあって、大統領としてどうなの?と思う人も多いみたい。
まあどちらが大統領になっても汚職等の問題は起きるんだろうけどね。
ともだれ祭は終わった的な雰囲気です。
選挙権のない人間が勝手なことを言うようですが、今後「選ばれた」大統領が責任をもって責務を果たしていくということはもちろんのこと、「選んだ」国民の方も自分たちが選んだ大統領に対して責任を持ってほしいと思うのです。
何かあったらすぐにデモだ抗議だというのではなく。
デモをして道路でタイヤを燃やしても、ガンガン鍋の底叩いても何も始まらないと思うのです。
首を挿げ替えるだけでは 国も社会も良くならない。
んじゃどうすればいい??
もちろん選挙権はなくてもこの国で生活させてもらっている私たちも考えていかなくてはならないことだと思います。