**Hikari no taba **

もの作り*夢づくり

漉き機

2005-04-24 | ものづくり
今日は鞄を作る時の道具の紹介です!

鞄を見てもらうと分ると思いますが、鞄には重なり合ったところがあります。
そんな時にそのままくっ付けてしまうと、重なり合うところが分厚くなって作業がしにくかったり、繊細さの欠けた物になってしまいます。そこで、登場するのが漉き機。

重なり合う部分の革をあらかじめ先に薄くしておくことで、見た目もスッキリと縫うときの作業もしやすくなります。

その漉き機の調節も、細部に渡ってしなければなりません。
どれ位の厚さにするのか、用途によって斜めに漉いたり、、溝をつけたり、革を送り出す働きをする所(太鼓の形をしていて回る)も革の厚みによって変えたりするのです。

厚みはミリ単位で調節していくので、触った時の感覚と勘、そして革の状態によっても変えていきます。全ての調節が終わったら、ペダルを踏んだ動きに合わせて革を左から右に動かし、下にあるタイコの流れにのってあ~ら不思議、刃の当たる部分だけが薄くなるのです。

よく、漉きの作業を見ている人が革を当てるだけで自動で動き出すと思われるのですが、何枚も続けて漉く動きにあわせて、動かしたり止めたりしているのです。
もの作りはちょっとリズム感も必要なんですよ。