最近、某テレビ番組で「梅特集」をしていました。
番組の中でいろいろな梅の効果を取り上げていたのですが、例えば、肝臓に障害があり薬も効かなくなった患者さんに梅肉エキスを投与すると、肝臓の障害がある時に高くなるGOT、GPTの数値ががいずれも下がったとか、がん細胞が小さくなったり、胃癌の元になると言われているピロリ菌の活動が止まった話などをしておられました。
印象的だったのは、癌の研究をされている方の愛犬の口にピンクの腫瘍ができた時の話。奥さんに「自分ちの愛犬も救えないの!」と言われて、梅肉エキスの効果に半信半疑だったご主人が、試しにミルクに混ぜて飲ませてみようと思ったらしいのです。毎日、愛犬に与えるていると少しづつピンクの腫瘍が黄色く変色していき、少しづつぽろぽろと剥がれ落ち、最後にはポロっと全部落ちたというのです。
お医者様にもどの成分が効果をもたらしているのかまだ判っていないとのことでしたが、梅肉エキスは昔からあるもので、どうやって作るのか興味もあったので、今年は梅肉エキス作りに挑戦することにしました!
丁度、6月は梅の時期で市場やスーパーに出回っているので、青梅はすぐ手に入り早速トライ!
材料:青梅(4~5kg)、木べら、ガラスまたは陶器の鍋(※青梅は有機酸が多いので他の鍋では浸食され鍋の成分が出てしまう為。)
①青梅をきれいに洗い、一つづつ丁寧に拭いてへそを爪楊枝などで取っておく。
②金物以外の擦り器(ガラスや陶器など)で梅を一つづつすりおろす。
③摩り下ろしたものをガーゼ(2、3枚重ねたもの)か、きれいな布きんでしっかりとエキスを絞る。
※すった果肉が混ざらず、より滑らかなエキスが出来る。
④ガラスまたは陶器の鍋に移して火にかけ、鍋のふちについた灰汁を丁寧に木のしゃもじでこまめに取る。
⑤水分が無くなると茶色くとろみが付いた状態になるので、その状態になったら火を止め、冷ましてビンに移してできあがり!
絞った汁はこんな色をしています。梅のいい香りです~。
テレビを見ながらしたんだけど、梅を一つづつ擦るのって結構大変でした。
1kgで元になる絞り汁は500~550ccぐらいとれました。
火を中火で、沸騰したら火を弱めて。
木ベラでふちについた灰汁だけをとらないと、エキスがもったいないよ~。
やっと、茶色くとろみのある状態に。ここまで結構時間がかかります。
4~5kgでたったの90g程しかとれませんが、青梅の時点では含まれていない「ムメフラール」という成分が含有されています。
このムメフラールは、長時間加熱、茶色くなったこの状態で出来る成分だそうです。梅酒や梅ジュースには含まれていないんですねー。
エキス1gをそのままではめっちゃすっぱいので、私はお湯で薄めて蜂蜜を加えて飲みました。
糖分も塩分も使わない純粋なエキスなので、人間はもちろん、わんちゃんにも使えますよね。
追記:今日市場に青梅を買い足しに行ってきました。
まだ青梅は売っていますが、5月の終わりごろから出ているので、もうそろそろ終わりだそうです。
来年はもう少し早めに取り掛かろうと思います。
品物はやはりスーパーで買うより市場で買う方がいいですね。
新鮮で傷みのないものを選んで買うことができるので。