ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter II : From Hobbiton to the Woody End (4)

2004-12-01 22:20:52 | Tolkien・HoME
ビンゴとエルフ達の会話を見ていると,この時ビンゴは,目指す場所は裂け谷と決まってはいるのですが,まだはっきりとした理由もなく旅に出てきたみたいです。なんとなく,シャイアにいると体がなまって太ってしまうだけのようで,ビルボのように何か宝を見つけられたら‥というような感じです。正式版のフロドとは(彼は指輪を棄てるという事をこの時点で意識していましたので)微妙に違いますね。

ギルドールは,"You still look just like an ordinary hobbit."と言います。ビンゴは自分は今もこれからもホビットだと言いますが(ダジャレの言い合いのつもりか?(^^;)),ギルドールは,"I only said look." 外見の事を言っただけ。中身はビルボと同じように,変わったホビットだよ,そのうちきっと何か不思議な事が起きるだろう,と言います。

ビンゴによると,ガンダルフは秋までの間に彼に旅立つよう言ったのですが,それ以上の事は何も言ってなかったようです。それを聞いたギルドールは,今は君達を怖がらせではいけないので,はっきり言わないでおこう,しかしガンダルフにそう言われたのなら早く旅立つべきだとアドバイスします。

ビンゴは,ギルドールの言っている事はよくわからないけれど,行くべきというアドバイスは役に立ったとお礼を言います。

ギルドールは,フロドとオドを連れて行くのはよい事だと言います。何故ならば,黒の乗り手達は,そのおかげで混乱してビンゴを見分ける事ができないからです。そしてさらに,彼等に出会っても,答えてはいけない,名乗ってはいけない,指輪を使ってはいけない,とアドバイスします。指輪は彼等にとって,ビンゴ以上に役立つ物だろうと彼は言います。

ビンゴは(ギルドールが今言えないような)もっと恐ろしい事ってとても想像できないと思います。やがてエルフ達との話は終わり,彼は眠りに就きます。

ここで,この章の草稿は終わり。明日は章の終わりの注について書いて,その後しばらくゲド戦記の方に行ってきます。

The Hobbit CD : Wargs and Gwaihir

2004-12-01 22:15:40 | Tolkien・Hobbit
Chapter 6 : Out of the Frying-pan Into the Fire
この章名は,熱いフライパンかた飛び降りたら火の中! つまり,一難去ってまた一難,というような意味ですが,リスニングする身にとっても,ゴラムと出会う長く難しい章を抜けたと思ったらまた長い章!(笑)

外に出たビルボは,谷間の岩の間から人の声がするのを見つけます。用心の為にまだ指輪をはめたままです。やがて声の主はドワーフ達とわかりました。見張り役バーリンの赤いフードが見えます。これは嬉しい! ‥しかしビルボは何故かまだ指輪を取りません。
ドワーフ達とガンダルフは,行方不明になったビルボを助けに行くかどうかで話し合いの最中でした。彼は本当に一流の「Burglar」なのかと少々疑わしげなドワーフ達に対して,ガンダルフは,自分にとってビルボは友達なんだから助けに行こうと言います。
その会議の真っ只中に,ビルボはようやく指輪を取って「現れ」ます。これにはもちろん一同びっくり。中でもガンダルフとバーリンは驚いたというより喜んだようでした。

ビルボは彼等に1人取残された地下道や,ゴラムとのなぞなぞ大会♪の事,最後にゴブリン達の合間を縫って逃げて来た話をします。ただし,指輪の事は一言も言いませんでした。とにかく,これでドワーフ達はビルボを大いに見直します。
また,ガンダルフとドワーフ達も,ゴブリン達と戦って逃げて来た事を話します。

ガンダルフは,自分達がゴブリンの罠にかかった為に(本当は霧ふり山脈の上を越えなくてはならなかった所を)うまいぐあいにショートカットできたと説明します。しかしここにぐずぐずしていると,夜になるとゴブリンが出てくるから先を急ごうと言います。
FOTRのモリアを脱出した時のシーンが,このシーンと対比するように対応していますね。あの時はガンダルフは落ちていなくなってしまいましたが
ビルボはめちゃめちゃお腹が空いた!と騒ぎますが(ビルボの「お腹が空いた!」と「袋小路屋敷のベーコン」はこの話ではしょっちゅう出てくる(笑))ガンダルフはゴブリン達の所に戻るか,と脅かして,出発します。

その先の道は小さないちごなど少し食べられるものが生えていました。やがてセージなどが生える潅木地帯となり,彼等の前には急なガレ場の斜面が現れました。そこに彼等が歩を進めた時,いきなり斜面が崩落。しかし幸い坂の下には森があり,皆坂の下の木々にひっかかって,ようやく止まりました。(その先は谷だったようで)

彼等は痛めた足を引き摺りながら森の中を歩きました。森の中の空き地のような所に着くと,遠くから唸り声。どうやらその空き地は,狼(ワーグ)の溜まり場だったようです。ビルボは狼を見た事はなくても,声は知ってました。皆急いで近くの木に登ります。それぞれいろいろな木に登ったようで,ドワーフが木に登って長い鬚を垂らしている姿はおかしいだろうとか,フィリキリはクリスマスツリーのような木に登ったとか聞こえました♪ しかしビルボは自分で登れずドーリがすんでの所で助けてくれました。

ワーグは木には登れないのでとりあえず安全に見えました。ところがそこへ,今度はゴブリン達がやってきました。狼とゴブリンはたまに協力して仕事をする事がありました。ゴブリン達もリーダーを殺されドワーフの一行を逃がした事を怒っていて,狼と共謀して彼等を捕まえようとしていたのです。ゴブリン達は木を切り倒す事ができます。ビルボ,ガンダルフ,ドワーフの一行は大ピンチです。
ガンダルフは松ぼっくりに火をつけて,下の狼達に放ちます。火はうまい具合に狼のリーダーに命中。狼達は怒りまくります。

この騒ぎを聞きつけ,駆け付けた者たちがいました。
アンドゥインに住む大鷲の一族です。リーダー(=グワイヒア,この話の中では名前は明かされませんが)は,以前ガンダルフに怪我を治療してもらった事があり,それ以来友達なのだそうです。大鷲の一行はガンダルフを見つけると,彼と仲間のビルボやドワーフも一緒に引き上げました。ビルボはドーリにぶらさがったまんま,お互いに文句を言い合いながら(笑)運ばれていきました。

大鷲たちは一行を巣に運び,さらにうさぎ(rabbit, hare 日本人にはどっちもうさぎなんだが(笑))や羊などの小動物の食事を運んできてくれました。ビルボはうさぎの皮を,‥私はここを読んだ時初めて,動物の皮をむく,じゃない,はぐ,というのは英語でskinと言うのを知りましたが,‥剥ぐのはあまり得意じゃない(そういうのは肉屋さんがやってくれる)とブツブツ言いながら料理しました。

トールキンさんは何故かうさぎ料理にこだわるんですね!(笑)ひょっとしてビルボはここでうさぎの下ごしらえ方法を覚えて,後で若いホビット達(特にサム)に伝授したのでしょうかね?

大鷲達は,次の日にはどこか霧ふり山脈の外に連れて行ってくれるそうです。

Aberforth Dumbledore

2004-12-01 00:40:03 | ハリポタ6巻
***6巻強力ネタバレ要注意。***
6巻に顔を出すかもしれないキャラクタの1人に,Dumbldedore先生の弟(お兄さんという事はないだろうと思うので,弟としておきます)Aberforthがいます。

この人,当世最も優れた魔法使いの弟にしては相当妙ちくりん? たとえば,私の記憶の範囲では,彼の名前が初登場するのは,4巻でRita Skeeterのスクープ記事によって,表に出る事ができなくなったHagridを勇気付けるDumbledore先生の言葉です。
My own brother Aberforth, was prosecuted for practicing inappropriate charms on a goat. It was all over the papers, but did Aberforth hide? No he did not! He held his head high and went about his business as usual! Of course I'm not entirely sure he can read, so that may not have been bravery ...

う~~む,山羊さんにかけた,inappropriateな(まずい)魔法とは,一体何なのでしょう? 鬚関係か?(爆)
それともう1つ気になるのは"I'm not entirely sure he can read"これって,彼は最高の魔法学校の校長の弟にもかかわらず,字が読めない(かもしれない)って事?(ホントですか?)

また,最近,彼はHog's Headのバーテンダー(barman)である事が明かされましたが,5巻にこんな記述がありますね。
Hog's Headについては,
The Hog's Head bar comprised one small, dingy, and very dirty room that smelled strongly of something that might have been goats.
また,Aberforthについては,
He was a grumpy-looking old man with a great deal of long grey hair and beard. He was tall and thin and looked vaguely familiar to Harry.

そもそもHog's Headという所はHarryが1年の時Hagridが卵のNorbertをもらったアヤシイ所でもあります。しかし,Dumbledore先生がTrelawny先生の面接を行った場所でもあります。そうか,Hog's Headとは,その名の通り,Hogwartsのヘッド=校長を表していたのかもですね。Dumbledore先生のアンテナ・ショップと言った所なのでしょうかね。

それにしても,Aberforthさん,相当山羊好きですね。一体山羊さん達を何に使っているんでしょうか。


Run!Run!Run!