ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

A Wizard of Earthsea 読書 : Names

2004-12-07 23:54:26 | ゲド戦記・Le Guin
Chapter 3: The School for Wizards続き
Gedはいよいよ学校でいろいろ習い始めます。
Master Chanter 文学,歴史の先生。
Master Windkey 気象学の先生。
Master Herbal 植物学の先生。
Master Hand 手を使う魔法やイリュージョンの先生。

Gedはこれらの先生にいろいろな魔法を教わりました。彼は大変飲み込みが早かったようです。特に優しくて気さくなおじいさん,Master Handは彼のお気に入りでした。これってハリポタで言う所のCharmでしょうか? なんとなくFlitwick先生を思い出してしまいました。

いつか何とかJasperを負かせようと思っているGedは,Master Handに,石をダイアモンドに変えてしまうにはどうしたらいいのですか,と尋ねます。Master Handは,Master Changeに習うといいと言いますが,ただし,
But you must not change one thing, one pebble, one grain of sand, until you know what good and evil will follow on that act.
と,釘を刺します。
To light a candle is to cast a shadow ..
そして彼はまた,物を変える魔法と呼び出しの魔法は特に危険だと警告します。

Gedは少しずつクラスメートに一目置かれる存在になっていきました。しかしJasperの彼に対する態度は,ますます嘲りの強いものになっていきました。Ged自身はJasperを嫌いですが,何故彼が自分を嫌うのか,理由がわかりませんでした。
その年の冬,Gedを含めて8人の生徒達は,北の岬のIsolate Towerに住んでいるMaster Namer(Kurremkarmerruk)の所に行きました。そこは近くには家のない寂しい所でした。Master Namerは,Rokeやその他の島の地形や海岸にあるものの名前を連ねた膨大なリストを用意して,それを全て覚えるようにと言いました。インクは時間が経つと消えてしまうので,とてもハードな作業でした。

しかしGedは,授業の最初にKurremkarmerrukが言ったこの言葉
Many a mage of great power has spent his whole life to find out the name of one single thing - one single lost or hidden name.
を忘れず,文句を言わずに勉強しました。

2章で,Ogionが,物の名前は大事だというような事を言っていたのが思い出されますね。

ところで,実は,観るアテもないのに,ドラマ版のサントラを買ってしまったんですよ。そこまでやってしまったら,DVDが出たら買うかな~。


The Hobbit CD : Sting and Thranduil

2004-12-07 23:14:55 | Tolkien・Hobbit
Chapter 8: Flies and Spiders
ビルボとドワーフはいよいよ闇の森に入りました。そこは木が密生し,昼でも暗い森でした。ホビットもドワーフも洞穴生活には慣れていますが,そんな彼等でも息苦しさを感じるような所です。
特に夜は,完全な闇です。ビルボは目の前で手を振ってみましたが何も見えません。ただ,単なる闇以上にイヤなのは,何か虫のような生物の目がぞろぞろ見える事。最初彼らは,焚き火をして灯りにしようとしましたが,周り中を何百もの虫の目に取り囲まれてしまい,これは止めざるを得ませんでした。
さらに困った事に,湧き水や流れなどが全くなく,彼らの喉はカラカラでした。食料も大事に使っているのでお腹も空きます。弓矢をもらったので何か捕まえようともしましたが,おいしそうな物は捕れず,食べるのはちょっと。。というようなものばかり捕れました。

やがて彼等は1本の川に出合います。しかし水の色は黒でした。ビヨルンが,色のついた川の水は飲んではいけないと警告していました。色のついた川ってトールキンさんは時々使いますね。黒ではなかったと思いますが,TTTに出てきたモルグル谷の川の水とかもそうですね。
ちなみに私はハイキング好きで,そんな色の川はよく見ます。火山の近くなどでは,それこそいろいろな色のぬらぬらした変な川がたくさんありますよ。まあ,確かに色のついた川の水は大抵ヤバイです。

彼らはどうやってその川を渡ろうかと思案していると,ビルボがボートを見つけました。彼らは綱でボートを手繰り寄せ,綱で安全を確保しながら,数人ずつ組になって渡っていきました。
ところがそこへ,鹿が飛び込んできて,大パニック。ボンブールが川に落ちてしまいました。すんでの所で彼を引き上げましたが彼はぐうぐう眠り込んでしまいました。彼らは鹿を捕まえようとしましたが,逃げられてしまいました。

皆は重たいボンブールを運ばなくてはならないハメになりました。4日間ほど旅をした時,トーリンが,誰かが木に登って,後どの位でこの森が終わるか見てくれ,と言います。誰か,とはもちろんビルボの事。仕方なく彼は手頃な木に登りました。
ようやくてっぺんに着くと,太陽の光が眩しく,ビルボの目を突き刺します。周りには蝶がいますが,全て真黒。彼は周りを見回しましたが,森の端は確認できません。(しかし実は彼らはもうすぐ森を出る所に来ていたらしいですが)

また彼等は先を進みます。そして夜。ボンブールは目を覚ましますが,彼は今までご馳走の夢を見ていたのに,と怒り出します。その時,彼等は道の脇の森の中に明かりを発見。お腹の空いた彼らは,ガンダルフの警告を忘れて明かりの元を見に行きます。明かりの中には人がいるようでした。しかし中に入ろうとすると,消えてしまい真っ暗闇になってしまいます。するとまた別の所で明かりが灯ります。今度はビルボが入ってみましたが,また消えてしまい,ビルボはいきなり眠りこけてしまいました。

彼らはどんどん道を逸れていきました。
どうやら明かりのなかには,エルフ達がいるようなのですが,今度はトーリンが入ると,また消えてしまいました。しかも今度は皆の声がやけに遠くから聞こえてきます。ビルボは大ピンチです。

すると彼は何かねばねばした物に足を取られます。何と蜘蛛の巣でした。彼は勇気を振り絞り,エルフの剣を使って蜘蛛を殺しました。その剣の力に感激した彼はそれをつらぬき丸と名付けました。
実はドワーフ達は蜘蛛に捕まっていたのでした。それを見たビルボは自分は子供の頃から石投げが得意だった事を思い出し,指輪で姿を隠して蜘蛛達をからかい,石をぶつけて1匹殺し,追い払います。こうしてドワーフ達を助け出している間に,蜘蛛がまた戻ってきてボンブールを引いて行こうとします。慌てて彼を取り返しましたが,まだまだ敵はたくさんいます。そこでまだ元気の残っているドワーフ+また指輪で姿を消したビルボで戦い,どうにか蜘蛛を追い払います。

一難去ってまた一難。彼らはトーリンがいない事に気付きます。実は彼はエルフのパーティに乱入した時に捕まって彼らの住処に連れ去られたのでした。彼らは意地悪な種族ではありませんが,慣れない人は信用しないのと,ドワーフとは昔から仲が悪かったのです。

The Decline of Gondor

2004-12-07 07:32:37 | Tolkien・映画
***ROTK SEE強力ネタバレ要注意。***
すみません,昨日書いた「ちょっとだけ嬉しいニュース?」という記事を削除しました。どうも元記事を書いた人の早とちりらしい事が判明しましたので。。

実はこれはSEEで追加された「The Decline of Gondor」という章での,白の木について説明するガンダルフのセリフらしいのですが,‥これがもし正確なものとすれば,え~~!?なセリフで,物議を醸しそうです。執政家ファンの方はどうか,くれぐれも御自分のパソコンにパンチなど入れないよう,冷静にご覧下さい。下線部は,元々はヘンネス・アンヌーンでのファラミアのセリフを拝借したもののようですが,全然違う意図に使われていて,超びっくりしちゃいます。(元々は王様の堕落がきっかけで海に沈んだヌメノール王国の話のはずですが)レゴラスがゴンドールの最後の王はイシルドゥアと言っている部分は残っているのだそうです。とすると,この部分の意図は一体何? しかも最後の太線部分,こ,これって執政家の事を指しているんでしょうか???

They guard it because they have hope. A faint and fading hope that one day it will flower. That a King wil come, and this city will be as it once was, before it fell into decay. The old wisdom borne out of the West was forsaken. Kings made tombs more splendid than the houses of the living, and counted the old names of their descent dearer than the names of their sons. Childless lords sat in aged halls, musing on heraldry, or in high cold towers, asking questions of the stars. And so the people of Gondor fell into ruin. The line of kings failed. The White Tree withered. The rule of Gondor was given over to lesser men.

Run!Run!Run!