Crowner'S Quest: A Crowner John Mystery (Crowner John Mysteries) 価格:¥ 823(税込) 発売日:2005-04-19 |
グウィンとトマス,ジョンに自分達が見つけ出した物について,それぞれ報告です。サラセンにいた派手な騎士の名はジャイルス・フルフォード,ジョスリン・ドゥ・ブローズというナイトに仕えている騎士だそうです。
この辺りで,ちょっと面白い表現続出でした,
a doxy at his elbow
doxyって本当は娼婦って意味なのですか~。知らなかった(笑),ハリポタの世界では,ブラック家に住んでましたよねぇ。(笑)
The coronor's eyeblows hauled up his forehead.
イギリス本では「raise eyeblows」という表現をよく見ますけど,これは徹底的。(爆) 面白いですね♪
その後,ジョンは義理の兄リチャード・ドゥ・レヴェルを訪ね,ジョスリン・ドゥ・ブローズと,ロザムンドという娼婦について,聞いてみます。ロザムンドにはやたら詳しいリチャード(ジョン,これは知ってるな,と見抜きます(笑))ですが,何故かジョスリンについては消極的。でも,まあ,ようやく,ポメロイに関わりがある事を確認。(これでやっと全て冒頭のプロローグに繋がったね)
ちなみに,ジョンに言わせれば,ポメロイはライオンハートを裏切った「traitor」の家系だそうな。ここんとこ,力が入っておりました。(笑) ただし,度々言及されてはおりますが,この時代の人全てが,生涯イギリスに殆ど住まず,英語も喋れないリチャード獅子心王を好きだったわけではないそうでございます。
その頃,冒頭に出てきたオルワードでは,また争いが勃発していました。今回はかなり激しい戦いで,死者も出た模様です。
トマスとジョンは,サラセンに入り浸っていた「不貞の」僧エリック・ラングトンに面会します。ジョンはちょっと脅し気味に,ジャイルスと出会ったいきさつなどを聞き出します。ラングトンは,ブラザー・ヘインとも知り合いだったんですね。そして裏には何故かヘインと同じ修道士長屋に住む,ロジャー・ドゥ・リメジの名が。。。
ジョン・ドゥ・ウォルフは,トマスに,リメジが当日何をしていたか聞きたいので彼を呼び出すよう,命じます。しかし,ジョン・ドゥ・アレンコンから呼び出し。逆に,ブレント,リメジが既に呼び出されていて,何かプライベートで微妙な話がある,との事。
リメジは,不思議な話を始めます。彼はブラザ・ーヘインの様子が最近おかしい事に気付き,聞いてみようと思ったのですが,何か秘密っぽくて教えてくれないので,こっそり彼の通う図書館を調べてみる事に。すると,古いサクソン人の僧が書いたメモを発見。それはサクソン人領主シーウルフに関する物でした。シーウルフは,ノルマン人の攻撃を恐れていて万が一に備えて,金銀財宝を隠す事を密かに目論み,その管理をその僧に任せたようです。
(そう来たか(笑))
リメジは,ヘインに聞いてみたかったそうなのですが,やっぱり聞きにくかった。(笑)思わず,「へぇぇ~,自分で財宝のありかを見つけたかったわけね」と突っ込むジョン。思わず赤面のリメジ。彼はその後,ヘインの家をこっそり訪ね,そのありか(地図かな)が書かれた紙を発見,一旦はコピーしましたが,捨てたそうな。(でもだいたい覚えてる)しかし,オリジナルは,ヘインがどこかに持ち出した模様。
リメジによれば,ヘインはその「場所」を度々訪問。という事でリメジも行ってみました。Dundsfordの教会の近く。しかし,経年の為,周りは木やら茂みやらで,とても1人で作業できず,そこでジャイルスやラングトンの登場,と,なるわけ。
ジャイルス・フルフォードは,最初1/10でよいと言っていた分け前を,仕事の難しさを理由に,1/4まで引き上げたそうです。(フルフォード達はもちろん,リメジは絶対,私欲で財宝を探していたと見ているジョン・ドゥ・ウォルフ(笑))
しかし,ついに,彼は壺を発見しました。中には小さな宝石付きのブローチ。まあまあのお値打ち品ですが,シーウルフの宝には程遠い。一緒に出てきた紙片には,もう1枚,メインの宝物のありかを示す別の紙片がある事を示す書き付け。
クリスマスの3日前,ヘインがダンスフォードにお出かけ。リメジはそれをフルフォードに知らせました。「それがヘインの死の原因になったな」とジョン。(でもお話はまだ起承転結の承でございますよ(^^;)
所変わり,ベリー・ポメロイ城。ウィリアム・フィッツハモンが13才の息子Robertを伴って,訪ねて来ました。でも,執事は主人ヘンリー・ドゥ・ラ・ポメロイは留守,と,嘘をついております~。