ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Crowner's Quest : Chapter Four : In which Crowner John learns some history

2009-03-20 23:03:32 | 読書
Crowner'S Quest: A Crowner John Mystery (Crowner John Mysteries)Crowner'S Quest: A Crowner John Mystery (Crowner John Mysteries)
価格:¥ 823(税込)
発売日:2005-04-19


グウィンとトマス,ジョンに自分達が見つけ出した物について,それぞれ報告です。サラセンにいた派手な騎士の名はジャイルス・フルフォード,ジョスリン・ドゥ・ブローズというナイトに仕えている騎士だそうです。

この辺りで,ちょっと面白い表現続出でした,

a doxy at his elbow
doxyって本当は娼婦って意味なのですか~。知らなかった(笑),ハリポタの世界では,ブラック家に住んでましたよねぇ。(笑)

The coronor's eyeblows hauled up his forehead.
イギリス本では「raise eyeblows」という表現をよく見ますけど,これは徹底的。(爆) 面白いですね♪

その後,ジョンは義理の兄リチャード・ドゥ・レヴェルを訪ね,ジョスリン・ドゥ・ブローズと,ロザムンドという娼婦について,聞いてみます。ロザムンドにはやたら詳しいリチャード(ジョン,これは知ってるな,と見抜きます(笑))ですが,何故かジョスリンについては消極的。でも,まあ,ようやく,ポメロイに関わりがある事を確認。(これでやっと全て冒頭のプロローグに繋がったね)

ちなみに,ジョンに言わせれば,ポメロイはライオンハートを裏切った「traitor」の家系だそうな。ここんとこ,力が入っておりました。(笑) ただし,度々言及されてはおりますが,この時代の人全てが,生涯イギリスに殆ど住まず,英語も喋れないリチャード獅子心王を好きだったわけではないそうでございます。

その頃,冒頭に出てきたオルワードでは,また争いが勃発していました。今回はかなり激しい戦いで,死者も出た模様です。

トマスとジョンは,サラセンに入り浸っていた「不貞の」僧エリック・ラングトンに面会します。ジョンはちょっと脅し気味に,ジャイルスと出会ったいきさつなどを聞き出します。ラングトンは,ブラザー・ヘインとも知り合いだったんですね。そして裏には何故かヘインと同じ修道士長屋に住む,ロジャー・ドゥ・リメジの名が。。。

ジョン・ドゥ・ウォルフは,トマスに,リメジが当日何をしていたか聞きたいので彼を呼び出すよう,命じます。しかし,ジョン・ドゥ・アレンコンから呼び出し。逆に,ブレント,リメジが既に呼び出されていて,何かプライベートで微妙な話がある,との事。

リメジは,不思議な話を始めます。彼はブラザ・ーヘインの様子が最近おかしい事に気付き,聞いてみようと思ったのですが,何か秘密っぽくて教えてくれないので,こっそり彼の通う図書館を調べてみる事に。すると,古いサクソン人の僧が書いたメモを発見。それはサクソン人領主シーウルフに関する物でした。シーウルフは,ノルマン人の攻撃を恐れていて万が一に備えて,金銀財宝を隠す事を密かに目論み,その管理をその僧に任せたようです。

(そう来たか(笑))

リメジは,ヘインに聞いてみたかったそうなのですが,やっぱり聞きにくかった。(笑)思わず,「へぇぇ~,自分で財宝のありかを見つけたかったわけね」と突っ込むジョン。思わず赤面のリメジ。彼はその後,ヘインの家をこっそり訪ね,そのありか(地図かな)が書かれた紙を発見,一旦はコピーしましたが,捨てたそうな。(でもだいたい覚えてる)しかし,オリジナルは,ヘインがどこかに持ち出した模様。

リメジによれば,ヘインはその「場所」を度々訪問。という事でリメジも行ってみました。Dundsfordの教会の近く。しかし,経年の為,周りは木やら茂みやらで,とても1人で作業できず,そこでジャイルスやラングトンの登場,と,なるわけ。

ジャイルス・フルフォードは,最初1/10でよいと言っていた分け前を,仕事の難しさを理由に,1/4まで引き上げたそうです。(フルフォード達はもちろん,リメジは絶対,私欲で財宝を探していたと見ているジョン・ドゥ・ウォルフ(笑))

しかし,ついに,彼は壺を発見しました。中には小さな宝石付きのブローチ。まあまあのお値打ち品ですが,シーウルフの宝には程遠い。一緒に出てきた紙片には,もう1枚,メインの宝物のありかを示す別の紙片がある事を示す書き付け。

クリスマスの3日前,ヘインがダンスフォードにお出かけ。リメジはそれをフルフォードに知らせました。「それがヘインの死の原因になったな」とジョン。(でもお話はまだ起承転結の承でございますよ(^^;)

所変わり,ベリー・ポメロイ城。ウィリアム・フィッツハモンが13才の息子Robertを伴って,訪ねて来ました。でも,執事は主人ヘンリー・ドゥ・ラ・ポメロイは留守,と,嘘をついております~。


Crowner's Quest : Chapter Three : In which Crowner John holds an inquest

2009-03-20 19:44:28 | 読書
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ジョン・ドゥ・ウォルフは遺体が安置される教会に戻ります。(何か読むのに2ヶ月以上かかったけど,お話は1日も進んでいないのね(笑))

で,ジョンは,ヘンリー枢機卿から捜査権を委任された事を修道士達に告げ(通常教会は治外法権なんですね(汗)),捜査開始を宣言。(ところでいつの間に委任された?(笑))

ウォルフは,ブラザー・ヘインの遺体を見せながら説明開始。グウィンは,うるさい坊さん方を前に,いつもより丁寧に遺体を扱います。そして,再度,ヘインは誰かに首を絞められた事,口の中に出血がある事を説明し,殺人事件と断定します。

午後,ジョンはネスタの酒場をうろうろした後,家でマチルダと「冷戦」,一方,トマス・ドゥ・ペインは,そんな間に一生懸命お仕事。ブラザー・ヘインが滞在したという図書館で,彼の残した資料を調べ,どうにかまとめます。と,ここで,面白い単語を発見。「palimpsest」辞書で調べたら,ぶっちゃけ,再利用パピルス,なのだそう。以前の文章等も読めたりするそうです。時節柄(笑)私達は,コピーに裏紙使ったりしますが,いっしょじゃん? なんか親しみ感じるね。

トマスは,ブラザー・ヘインの資料は,サクソン人とノルマン人の歴史に関する物と認識できましたが,一体どこに,お金に関する話があるのか,探すのに苦労します。唯一の手掛かりは,1枚の紙に付けられた,十字のマーク。(膨大な資料からよく見つけたね(汗))

一方,Exeterから20マイル離れたベリー・ポメロイ城でも,クリスマス・パーティが開かれていました。城主ヘンリー・ドゥ・ラ・ポメロイにとって,父がその年の始めに無残な死を遂げて以降,初めての賑やかなパーティだとか。小柄でがっちりした体格のポメロイは30才ですが,ずっと老けて見えたそう。

そこには,ポメロイの他に,彼の従兄弟バーナード・チーバーと,友人ヘンリ・ドゥ・ノナントがいました。どうやら,彼らは,冒頭の章で起きた事のおとしまいについて,話し合っている模様です。ポメロイは,暗くユーモアのかけらもない男,チーバーは穏やかで粋,と,ありますが,何となく喋り方が,マルフォイ父だなあ。(笑) ノナントは陽気さに狡さを隠している奴,だそうです。彼らは,リチャード・ドゥ・レヴェルが邪魔しないか,警戒している様子。ただ,新顔のジョン・ドゥ・ウォルフの手腕については,ノナントを除いて,気にしてないようです。

一方,ブッシュの近くのサラセン(何か名前からアヤシイ(笑))という酒場に陣取ったグウィンは,昼間に見かけた修道僧の1人が,妙に派手な金髪の男,そして美女,とん何やら秘密の会話らしき事をしているのを見つけました。分別ある修道僧が,大っぴらにご婦人と話をするのは何か不自然なので,気になります。連れのオテリンに聞くと,彼女はロザムンドという若い騎士好きな娼婦だそう。



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