ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

A Thousand Splendid Suns : 22-26

2009-06-14 18:08:33 | BookClub
A Thousand Splendid SunsA Thousand Splendid Suns
価格:¥ 1,303(税込)
発売日:2008-11-25

Lailaもうすぐ11才の夏。ソ連軍引き揚げ。女性達は、shaheed(戦争で犠牲になった、夫、息子、兄弟)の写真を掲げます。

この頃、Tariqの伯父さんは亡くなり、お父さんも心臓を患うようになりました。

ソ連映画を観たTariqとLaila、キスシーンで何故か恥ずかしい。。

1992年4月。Lailaは14才。
Hasinaは結婚してフランクフルトに移る事になりました。
ソビエトはロシアになり、Najibullah(残酷な写真あり要注意!)日本語)は急にイスラム教徒のふりをしますが、誰も相手にせず、ついに政権は倒れます。そしてJihadの英雄Mujahideen日本語)達がカブール入り。

ウズベクのDostum日本語)。
パシュトゥーンHekmatyar日本語)とSayyaf
ハザラのAbdul Ali Mazari
タジク人Rabbani日本語)、そしてMassoud日本語)。

現アフガニスタン大統領Hamid Karzaiさん(日本語)もパシュトゥーン人で、決して全てのパシュトゥーン人が悪役というわけではないのですが、……悪い奴多いっすねっ。(怒)

Mammyは、英雄の帰還で急に正気を取り戻し、パーティを催します。彼女、いつの間にか、Lailaがブラをしている事にも気付きます。いや、問題はブラじゃなく、Tariqの事、どうするんだ、とLailaを問いただします。しかし今まで5年間、自分をかまわなかった母に急にそんな事を言われて、ずるいと感じているLaila。

男達は、Massuodを支持するタジク人と、パシュトゥーン人とでケンカを始めていました。

これはやがてカブールでの内戦に発展。少し前の章での、Babiのこんな言葉を思い出します。
Laila, my love, the only enemy an Afhgan cannot defeat is himself.


そして、ついにキスを交わすLailaとTariq。

しかしこの辺りから、目をそむけたくなるような事件続出です。
内戦は悪化の一途を辿り、パシュトゥーンとハザラの間で、ここに書けない(汗)ような残虐な殺しが繰り広げられ、Lailaの親友Gitiが爆撃の犠牲になってしまいます。

その後、TariqがLailaの家を訪れ、一家でパキスタンに行くと話しに来ました。お父さんの病気が悪化し、爆撃の恐怖にさらすわけにいかなくなったからです。

その頃既に、Lailaの近所の人達は、大方カブールを逃げ出していました。

TariqとLaila、男と女の関係に。。。

Tariqの一家がカブールを出て17日後、Lailaの両親も、ようやくカブールを逃げ出す事を決意しました。
(Laila、これでTariqに会えると有頂天)

2日かかって、家を整理。Babiは本を整理するのが辛い。
ここでついに、タイトルロールが出て参りました。

17世紀のイランの詩人、Saib-e-Tabriziの詩の一節です。
One could not count the moons that shimmer on her roofs
And the thousand splendid suns that hide behind her walls


この詩の全体(英訳)はこちらで見る事ができます。

そうそう、「on her roofs」「behind her walls」、女性名詞が使われておりますが、『彼女』って誰よ?!ってきっと質問される方がおられると思いますが(^^;)、

「この詩に限って」言えば、カブール、ですね。(英語では、船が有名ですが、都を女性名詞として表す事もしばしば→トールキンの原書から学びました。)しかし、この詩は、タイトルロールですから、当然、他にもいろいろな意味がありそうですよ。

なんて事を思っていたら、3日目の朝、突然轟音が鳴り響き、………。

Part 2終了。


Run!Run!Run!